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今回のイラク侵略戦争に反対して全世界で２千万人もの人々が立ち上がりました。ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなど西ヨーロッパの首都は５０万、１００万の人民によって埋まりました。アメリカ本土でもニューヨーク、ワシントン、サンフランシスコで５０万以上の人々が反戦集会に集まりました。"NO WAR”の声が世界に広がったのでした。この戦争の本質が早くも2千万人の人々によって見破られました。"NO WAR for OIL." 帝国主義によるイラクの石油略奪、つまり植民地支配戦争だというごとが暴露されたのです。
私はこの戦争が始まる前から成り行きを注目していました。
ブッシュの言い分は1.イラクが大量破壊兵器を持っているから 2.テロリスト国家だから 3.フセイン独裁下のイラク人民を解放し民主主義を与えるため、というものでした。
そして国連を使ってイラクを攻撃しようと図ったのです。しかしフランス、ロシア、ドイツはアメリカ帝国主義にイラクの石油を独り占めにされるのを警戒しイラク攻撃に反対したのです。ともかくイラクに大量破壊兵器があるか、ないかを査察してからにしようと主張し国連による査察が行われたのです。
日本共産党はフランス、ドイツ、ロシアに期待を寄せ査察を徹底的にやれと主張しました。
わたしは赤旗のそのような主張を図書館で読んでがっかりしました。なぜならばイラクがなぜ査察をされねばならないのか。われわれはアメリカが世界でもっとも多くの大量破壊兵器を持っていることを知っています。生物化学兵器も、毒ガスも、核兵器も全人類を滅ぼし地球を破壊するほどに持っているし、沖縄と日本の米軍基地に配備しアジア全域を狙っている，その攻撃目標が日本である事も知っています。「査察はアメリカ帝国主義の支配するすべての国に対して行え」と言わねばなりません。
たとえイラクがフセイン独栽支配の国家であろうともイラクは主権をもった国家なのです。民族自決権を共産党ともあろうものがなぜ主張できないのであろうか。フランスやロシア、ドイツがまるで平和主義者のように喜んでいていいのでしょうか。これは帝国主義間の矛盾であり、かっての二つの世界戦争が帝国主義の植民地再分割戦争であったことを思い合わせれば三度目の世界戦争のステップを踏んだとも考えねばならないでしょう。
圧倒的な軍事力を誇るアメリカはますます凶暴に世界を支配していくでしょう。朝鮮戦争はすぐそこにきていると考えさせられるのです。
世界で2千万人の人々が反戦に立ち上がりました。日本でもあちこちで反戦集会がもたれました。しかし、この歴史的なイラク戦争に対して最大でも5万人の集会はなかったのです。
一体、日本共産党の党員は何人なのでしょうか。おおかたは35万人と推定します。赤旗読者は百万人を超えるでしょう。民商、生活守る会、全労連、民医連、民青、全国浦至るとこるに共産党の影響の及ばないところはないでしょう。
開戦の前の赤旗に反戦のフェスチヴァルが東京の何とか公園でやる、歌手の何とかさんもくるという記事がありました。お祭りなんですね。風船でも持って子供の手を引いて、行くのですか。明日にでもイラクの人民が虐殺されようと言う切迫した世界情勢の時に日本共産党中央委員会はなぜすべての同志に首都東京に集まれ、国会へ来いとよびかけないのでしょう。そうしてくれるならば党に倍する労働者がそこへ結集するのは疑いない。なぜならば今ほどに労働者が追い詰められ苦しめられた時代は戦後においてないからです。労働者階級は戦いたがっているのです。
「人を信じるにその人の言によらず、行動をもってせよ。」不破さんの批判するレーニンより。
1960年西は三池へ、東は国会へ連日のように中央委員会からの呼びかけがあってすべての同志は身を粉にしてデモや集会を組織しました。60年安保闘争をわれわれがやったんだという誇りをのちのちまであててくれました。その結実が党勢拡大になったのでしょう。戦えば大きくなる、しかし戦わねばその巨体を支える力も怪しくなる。過去の遺産はもうしゃぶり尽くしたでしょう。
院外闘争が国会の議員を支えるのであれ。院外闘争に力を注がないから自衛隊のイラクは平方成立のときの国会茶番劇を演じなければならないのです。
共産党員のみなさま、あなた方は侵略戦争に反対し一人一人は誠実に活動されていることと思います．その心を結集し、反動勢力を圧倒していくのが中央委員会の役割です。だが中央委員会は選挙の道具にしか諸君を考えていない。
ゆめ