小泉首相は総裁選の最中、余裕十分で自衛隊幹部に向って、イラク派兵に「周到な準
備をするように」と指示しました。
アメリカ・アーミテージの「逃げるな!」の恫喝に応え「日本はイラク支援にひるん
ではならない」とも言い放っています。
そして政府のイラク調査チームは16日に派遣されることが決まりました。
小泉は総裁選挙に圧勝し、この間抑えてきた本性を露にするでしょう。
それこそ「目の上のたんこぶ」であった保守本流の、ある意味で戦後民主主義の体現
者であった「野中広務」を辞任に追いやり、文字通り「抵抗勢力」を粉砕したからで
す。
もう手向かう敵はいません、構造改革の旗の下、改憲、教育基本法改悪(野中と言う
パイプを失った公明党も抵抗出来ないでしょう)そして郵政、道路公団、教育「何で
も民営化」の攻撃が続きます。
労働組合潰しも本格化します、もうなんでもありです。
たとえ総選挙で民主党に敗れても「大連合」と言う手があります。
民主党は本質的には小泉と通底する戦争政策賛成派です、基本的な政策には殆ど差異
はありません、小泉が郵政民営化、道路公団民営化を自分の手でやりたいと言ったら
管は喜んで小泉の両手を握るでしょう。
そしてその前に「共産党潰し」が行なわれます、今、管が提案しようとしている選挙
法の改悪によって、比例区の半減あるいは廃止攻撃が実現すれば共産党は全滅するか
らです。
二大政党制なんて民主主義でも何でもありません、皆さんがこの危機・厳しい情勢に
なぜこのように鈍感でいるのか、私には理解出来ません。
しかしこの小泉独裁を打ち破る方法がひとつあります。
それはこの「さざ波通信」が掲げている「アメリカによるイラク占領反対。自衛隊は
イラクへ行くな!」を私たちが全力を挙げて闘い抜き、文字通り自衛隊のイラク派兵
を止めることが出来たら、情勢は一変する、小泉を倒すことが出来るという事です。
活路は開かれます、そしてそのチャンスはいくらでもあります。
労働者、貧しい人々、職のない若者、リストラされた失業者、年金・将来への不安、
この国には怒りが、鬱憤が溜まりに溜まっています、爆発寸前です。
主権者はこの怒れる私たちなのです。権力にへいこらする良識派などクソ(ママ)喰
らえです。
イラク派兵が実力で阻止できたら、これらと結びついた新たな、様々な闘いが展開出
来ます。
いくら北朝鮮バッシング、排外主義の嵐が吹いていても、イラク派兵に反対の世論は
80%と健在です。
見てください、かつて95%以上の支持を集めていたブッシュの支持率は今や50%を
割り込み40%前後に過ぎません、イギリスのブレアは辞任すべきだとの声が半数を上
回っています。
これはこの春、全世界で立ち上がった戦争反対、反戦の声が圧倒的に正しかったと言
う事の証です。
そして誇り高く闘い続けているアフガンやイラクの、パレスチナの人たちの闘いの成
果なのです。
何回も同じ事を言いますが「今こそ書を捨てて街に出よう」この秋自衛隊のイラク派
兵絶対阻止の闘いを作って行きましょう!
まさか「もう法律が成立したから自衛隊派兵賛成」ではないですよね。
夏バテなど言わず、近くに自衛隊基地があれば仲間を集め派兵反対の輪を作りましょ
う、自衛隊員や家族に派遣反対を呼びかけ、隊内から反対の声があげられる様にサポー
トしましょう。
「行くな!行かすな!自衛隊!」の声を町々に響かせましょう。
党本部、労組を巻き込んで大きな派兵反対の闘いを作りましょう。