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「イラク戦争」討論欄

自爆テロについて

2003/9/23 明るい共産党をつくる会、30代、失業者

  自爆テロを行う人間の動機には、2つの要素がある。
「憎悪」と「絶望」である。その両方が必要になる。
「絶望」だけなら人間は自殺する。
「憎悪」だけなら自爆はしない。

「怒り」はあまり関係なさそうだ。
ドイツ・イデオロギーを日本で初めて翻訳し、
治安維持法のカドで獄死した三木清によれば、
「人生論ノート」(新潮文庫)で次のように説明されている。

「今日、怒りの倫理的意味ほど多く忘れられているものはない。怒りはただ避くべきものであるかのように考えられている。しかしながらもし、何者かがあらゆる場合に避くべきものであるとすれば、それは憎しみであって怒りではない。憎しみも怒りから直接に発した場合には意味をもつことができる。怒りと憎しみは本質的にことなるにも拘らず、極めてしばしば混同されている。」

「憎悪」と「絶望」を人間に同時にいだかせるものは何であろうか?
つまるところ、資本主義と、資本主義の最高の発展段階である帝国主義のシステムにいきつかざるをえない。
イギリス帝国主義とアメリカ帝国主義に2つの帝国主義に翻弄された「国」。それが、パレスチナである。

また三木清は次のように言う。

「怒りを鎮める最上の手段は時である」
「怒りを避ける最上の手段は機知である」

再び問いたい。「憎悪」と「絶望」を鎮めたり、避ける最上の手段はなんであろうか?