過去幾つかの日朝関連の検証論文、印象にのこっています。
また、私は、「千と千尋の神隠し」の世界は、共産党でなく、公明党=創価学会の世界を想像しておりました。「金曜日」にも、投書したのですが、当時もまた、「千と千尋」一色、駅のホームで、キヨスクの看板で、テレビで、新聞で、雑誌で、電車内の広告は宮崎駿の独占場でした。内容の良し悪し以前に、私は、何か狂気のようなコマーシャル報道に、大きな違和をかんじたものです。
子どもと映画を観にいって、「確かに、面白くなくはない」という子どもと、テーマについて、話したのですが、こどものいう「ストーリーの展開、鮮やかな色彩」などを聞きながら、私は、この世に確かにある「不安」の存在、虚構の中にある現実の貌が浮かんできたものでした。
後味の悪さを感じながら、その後の展開は、そのCM効果と衰えぬ人気・動員力など、驚異的な数値故、金熊賞なるものも勝ちとりました。
さて、本題に戻ります。
10月28日、朝日新聞、一面は、「連続爆破テロ34人死亡、赤十字など標的」と、イラクの占領戦争を伝えています。いつものように、ビンラディンを引き合いに出してみたり、ラマダン(イスラム教)を意識してみたり。
7面には、「なぜ赤十字が」怒りーの見出し。
「負傷の未遂犯を収容」と、シリアのパスポートをもっていたと、言及します。
シリアといえば、イスラエルが先日、爆撃したところです。アメリカ・ブッシュが、イラク戦争前後名指ししているイラン、シリア、北朝鮮など「悪の枢軸国」のひとつです。
なぜ、腹に爆弾巻いた自爆決行者が、シリアのパスポート・証拠品を強調しなければならないのでしょうか。
かつての不審船のときの、ハングル文字入りジャンパーが頭をかすめました。
これらを、ちょっと考えると、アメリカ・イスラエルの思惑が見えてきますね。
ですが、アメリカは、確かに、起算違いで、ブッシュの支持率も落ち込み、来年の選挙も危うい状況です。イラクの占領戦争も、全面的に言うことを聞くのは、日本くらいのものです。金も強引にかきあつめても、ほんとの信頼は得られなく、支持は回復には程遠い。
ただ、こうしたことは、ある程度、織り込み済み?ならば、次々と、手をうつだけのことでしょう。イラク人の抵抗、イラク人の民意の高さは、いうまでもありませんが、そうでああればあるほど、そうした「テロ行為」をカモフラージュしながら、戦争政策に利用していきます。9・11も、私は、やらせの範疇であり、種をまき、実行させたと言う以上に、物理的に加担したことは事実だと思っています。肝心のペンタゴンへの激突がなかったこと、2機の飛行機の激突だけでは想像もできない地下からの突き上げるような爆発・壊滅。証拠物件のすべての隠滅などが、物語っています。
イラク・パレスチナの「叫び・訴え・命を賭した表現」は、ブッシュ・シャロンによって、「テロ掃討」戦争という「大義」にすりかえられていくのです。
「テロの種 芽が出て実をつけ 収穫日」が繰り返されるのです。
本来、こうした「すりかえ」を許さないことこそが、メディアの役割です。私達に向けた「テロリスト」の究極の表現をしっかりと受け止めることこそが、最低限の人間性なのです。
ともかく、ブッシュ・ネオコン派は、困っています。「ほどほどでいい」と思っていたイラクの泥沼下で、最終的なあがきにあがいています。世界の良識につぶされないように、その前に、必死で演出しているのです。断末魔の叫びでしょうか。
シャロンの「偽ロード・マップ」作戦もまた、おなじことでしょう。
PS:東さんへ
伝言板で紹介してくださった、10月25日、広河隆一さんの講演ーー パレスチナ・イスラエル{平和を隔てる壁}は、まさに、こうした、イスラエルの欺瞞を撃墜した内容のものだったことでしょう。
私は当日、友人の結婚式での帰り、御茶ノ水駅でよほど迷っていたのですが、体調不良と仕事上の気がかりで、出席を断念しました。東さんはどうか、この講演の内容を東さんの言葉で、みんなに知らせていただけないかと、希望します。
東さんの、深い、静かな怒りはつたわってくるのでが、およそ、机上の空論で、良しとする「テロリズム論者」には、こうした集会は縁がないでしょう。
むしろ、全国に存在するさざ波読者に向けて、東さんは、広河さんの言葉、パレスチナ民衆の声を届けてください。どうか、よろしく、お願いいたします。