9日付けのdemocratさんの批判、拝見しました。
基本的に、democratさんが正しいと思います。
ただし、「防衛戦争やゲリラ的戦闘行為までテロだと言って否定するつもりはない。」や「『正当防衛』の概念で理解されるべきものだ。」との主張については、一定の留保をいたします。
また、「日本共産党は共産主義者の党であるとともに、それ以前に」云々における「とともに、それ以前に」の表現にみられる共産主義とヒューマニズムが外面的に分離した理解についても異論があります。
今日、科学的社会主義は、「強力」の行使(というよりも不行使)についても、その理論を明確なかたちで発展させなければならない状況にあると思います。先人達の叙述断片に固執するのみの態度で何がしかの主張をすることなどは、それこそマルクスの拒否した「マルクス主義」ではないでしょうか? 日本国憲法第9条の科学的社会主義理論内部への位置づけや創造的発展が求められているのだと思います。
この点で興味深いのは、昨年の『民主文学』誌上で行われた永井潔氏による池澤夏樹氏の「9条=理想」論への批判です。軍事理論に造詣の深い唯物弁証法家エンゲルスが生きていたならば永井氏同様に、右翼改憲主義者の標榜する「現実主義」が「幻想」に転回してしまっていることや、多くの左翼や平和主義者も「現実主義者」同様に「理想」と「現実」を取り違えていることを暴露したことでしょう。
横から失礼しました。