共同通信の電話調査によると、「自衛隊派遣に賛成する人が1月中旬の前回調査より5・5ポイント増の48・3%で、6・5ポイント減の反対45・1%を上回り、賛否が逆転した」(2月7日)そうです。
派兵反対の世論は、当初6割強はあった筈ですが、いつの間にやら賛成が反対を上回ってしまいました。またしてもマスコミの大本営発表が「攻を奏した」ようです。
とりわけ私は、イラク戦争以来マスコミの権力よりの報道には心底うんざりしていますが、明らかな憲法違反・国際法違反による占領軍の派遣に、マスコミはほとんど何の批判も無く政府の「人道復興支援」なる言い分を垂れ流しているだけなものなので、ある意味その徹底振りに「感心」してしまうほどです。5日の防衛庁を包囲するピースパレードにも沈黙していました(当日はマスコミらしき報道陣もいくぶんいたようですが・・・?)。
6日の赤旗1面にある斎藤貴男さんの「政官財の三つの権力にマスコミが完全に一体化していて、単に日本の支配階層の広報宣伝機関でしかないという感じがしてきました」という発言がこれほど的中している情勢も無いでしょう。
私たちがいくら駅頭で訴えようが、デモで訴えようが、その伝わる人たちの数はマスコミが流す報道の数十万分の一に過ぎないでしょう。戦前もこうして国民が洗脳されていったために、大日本帝国は破綻するまで突き進んでいったのではなかったのですか? 何の反省も生かされていないとしか言いようがありません。