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「イラク戦争」討論欄

60年安保を越える戦いを

2004/2/9 天邪鬼、60代、自由業

ハートオブゴールドさん、はじめまして
 あなたの仰せの通りかもしれません。日本共産党は体制内の穏健な政党となったことを承知しています。しかし少なくともこの歴史的なイラク派兵と言う危機にあたって、院外闘争を極力押さえ込み、議会主義だけで戦争に反対しているなどと言うペテンを無視できません。やはり大変な時代に入ったという認識をあなたもお持ちです。党が立ち上がってくれたらと言う思いと、そうはしないと言う失望がないまぜになって、怒りを覚えるのです。

 この間も古くからの画友から大阪府知事選挙に共産党が押す候補に投票してくださいと電話がありました。私は党大会のいきさつやイラク戦争に対する党の態度に不信があるから断ったのですが、「天邪鬼君それじゃ誰が平和を守るのだ」と言うのでした。多くの党員は左翼は自分達だけだと、また自分達だけが正しいのだと思い込んでおり「独善」的なのです。
 また障害者運動をしているKさんと言う女性からも同じ依頼がありました。
   「障害福祉がめちゃめちゃに削られて、どうしても共産党に投票してください」と言うのでした。
 「それはそうだが障害その他の福祉は戦費に回され削減されているのですね。だが自衛隊のイラク派兵に対する共産党の態度を見れば投票できないのですよ」と断ったのでした。
 福祉と戦争が彼女の中で一つになっていないのでしょう。たとえば電動車椅子一つをとっても足が両方とも使えず、手も片手が完全に機能しない障害者にだけ支給されるが、両足がなえて歩けず両腕がつかえれば支給されません。手動でいいのだというわけです。もしあなたが車椅子に乗る機会があればためしに乗ってこいでみてください。道路を100メートルもこいでいけないでしょう。まったく歩けない人が電動車椅子で近所を廻れると言うことがどんなによろこびになるかは想像以上のものです。
 また介護保険法成立以来、「12疾病による後遺症のために障害者になったもの、65歳を超えたもの」に対しては障害福祉の対象から除外されてしまいました。イラク戦争に4500億円を政府が拠出しましたがその金のわずか1部を回せばこんなことは解決するのす。「国家は人を殺すために莫大な金を使い人が生きるための金を取り上げるのだ」と彼女に話しました。
 そうよ園と売りよ」と彼女はうなずくのでした。
 「だから真剣に戦争に反対しない限り日本共産党への支持は断るしかないのだ」と言うと彼女は期待していただけにいっそう悲しそうにしていました。

 丸山真男の言うことに僕は異議無しですよ。
 僕は共産党がどうあろうとも、共産党員にはやはりこれではいけないのだと、このさざなみでも言い続けるでしょう。それから僕は事実をいっているつもりで挑発しようなどと思っていません。やけっぱちになんかにもなっていないし諦めもしていません。今も人に会えば関西100万人署名の主宰する署名用紙を持って一人また二人と話しかけ署名を集めています。イラク派兵集会には参加しています。あなたは具体的にどのような活動をされていますか。
 世論は戦いによって変ってくるものです。日本共産党が全党を挙げて立ち上がれば世論は変ります。世論が不利であろうともなさねばならないことはなさねばならないし、行動することによって現実をこじ開けていかねばならないのではないとかんがえるのですよ。60年安保のようになる客観的現実があるが、主体がその機を捕らえないことがもっとも大きな問題でしょう。それぞれに戦争に反対していろんな行動が出来るのですがすべての水滴を集めて渓流となり大河に結集させねば力になりません。60年安保でも日本共産党が日和見主義から重大な誤りを起こしていたと私は考えます。ことに全学連が国会突入したときがもっとも端的で労働者人民から戦う全学連を切り離し樺美智子の虐殺となったのです。私は細胞独自で樺美智子は英雄であると言うビラをガリ版ですって地域で配ったのですが党中央は樺美智子、および全学連は左翼暴力学生で挑発者だと言う立場をとり自己批判を求められた古い記憶を思い出しました。しかしそんな党でしたが連日安保反対の行動に立てと赤旗でもかかれ地区党からも集会とデモに連日のように動員がかけられたのでした。医に血とて家でじっとし・・・(文字化け)・・・
 だが安保条約がついに批准されると挫折と言う言葉が流行るほどに虚脱感が戦った人たちに深く浸透したのでした。あなたのように一言で片付けられてはかないませんよ。あの安保を超える戦いを戦後にまだ経験できていないのですが今がチャンスなのです。
 60年安保のときの党の議員は参議院野坂参三、衆議院志賀義雄、川上寛一だけだったと思います。党員数4万,民青2万だったと思い今ははるかに力を持っているのです。主体的には力量が十二分にあります。安保闘争を曲りなりもやったからからその後の党勢拡大につながり今の党の大きさになったのです。だがあれから43年の歳月が経ちました。60年安保闘争の遺産を引き継いで大きくなったとしても、老化ました。金属疲労でいかつく見えてもさびてぼろぼろです。今の党員の平均年齢と60年の頃とは比較にならないでしょう。このように戦いをやめれば日本共産党はしまいには消滅していくのでしょう。長期低落と誰か書いていますね。
 国際A.N.S.W.E.Rなどがあり世界の反戦運動は2000万の輪となりいつかこの運動が世界革命の源流となると思います。国内的にまだ細流のような反戦集会が各地でもたれているが、今そうして戦っている人たちこそ貴重な人々で、ダイアモンドです。彼らが鉄の意志をもって情勢を切り開いていくと考えます。挑発的と受け取られるかもしれませんが今この危機を声を大にして叫ばねばいつそうするのでしょうか。挑発でも、煽動でもして長すぎた眠りからすべての人々が目を覚ましてほしいものです。起きろ、火事だ!

  「明日では遅すぎる」