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「イラク戦争」討論欄

場所は違っても志は同じです

2004/3/6 勘太郎、50代、教師

 前にも断ったことがあるのですが私は共産党員でも共産党シンパでもありません。若いときから共産党には批判的な意見をもち続けてきました。
 しかし私は民主主義というものはセクト的であってはならない、左には敵はいない、敵は右にいるということを一つの信条として保持してきました。だから、共産党を批判のために批判することは避けてきましたし、共産党の評価すべき点は評価し、ある場合には共産党の人たちと共闘したこともありました。また全国区の投票を共産党に入れていた時期もありました。
 私が共産党にもう票を入れることはないと思ったのは(本サイトへの最初の投稿で述べたように)今回の綱領改定を見てのことです。1999年の国旗国歌法導入のきっかけをつくったことで日本独占資本に秋波を送り、今回天皇制に白旗(何が「赤旗」なのでしょうか)をあげることによって体制内与党への道を目指した姿に、もはや共産党幹部は人民の利益を代表する気はないと判断せざるをえなかったからです。また共産党幹部の関心事は自分たちの私的生活と権威を何とか保持したいだけだということも感得せざるをえなかったからです。
 だから今回3月20日の国際反戦デモの日本における高揚に共産党幹部が恐怖感(自分たちの理解を超えた動きで自分たちの権威と生活がおびやかされていることに対する)をいだき、日比谷と別の場所(芝公園)で集会しようと言い出したことを、現在の共産党幹部としては必然の判断だったと思うのです。(実はこんなことになるのではないかという予感はありました。)
 私自身は日比谷に行きます。日比谷に行くさまざまな組合や団体に知人は多いのですが、一市民として参加するつもりです。
 さざ波のみなさんで(腹を立てつつも)芝公園に行かれる方も多いと思います。しかし場所は違っても国際共同行動で反戦の意思表示をしようという志は同じです。芝公園に行かれる方も日比谷に集まる人も私にとっては同志です。(ヨーロッパのように100万、200万の規模のデモになれば日比谷も芝も同じようなものです。)
 しかし今回のようなことは当然これからも起こると思われます。共産党内にとどまって共産党の姿勢を正そうとする「さざ波通信」編集部などの人々の努力の効果があがることを願ってやみません。