イラク戦争に加担したスペインのアスナール政権がテロによって吹き飛んだ。そし
て社会労働党のサバテロ新政権はイラクに派兵した軍隊1300人を引き上げると言明し
た。テロによって死者をいたむ行列が1000万人を超えたからといってスペイン人民は
アラブへの報復を選ぶのでなくイラクからの撤兵を求めたのである。その背景に100
万人のイラク戦争反対デモがあったことが明白である。まったく正義のない戦争に加
担することに反対することがこの行列の過半数であった。私たちもスペイン人民に続
くのだ。そしてこの選挙結果はヨーロッパを震撼させるでしょう。同じ波がイギリス
をも洗うだろう。すでにアメリカではブッシュが孤立しようとしている。それもアメ
リカ各地の200万を超える反戦行動がバックボーンとなっているからである。いま小
さく見える日本の反戦は必ず大きくなる。私たちは小さいからこそ先駆者としての誇
りを持ち、粘り強く情熱を持って平和のための戦士となろう。
日本もテロの標的にされていることは間違いない。無差別テロがよいの悪いのでは
ない。イラクを中心とするイスラム世界の人民にとって帝国主義支配から領土と人民
を守るのに必死なのである。目的は手段を選ばない。半植民地闘争が侵略された国土
でのみ展開された歴史は9.11同時多発テロで終わった。帝国主義の侵略戦争が無差別
にしかも大量に人々を殺すのに対して、死に物狂いの抵抗もまた侵略する国々に無差
別テロで抵抗する、これが今日の半植民地闘争となった。これからはどのような侵略
戦争もテロによる報復を避けることはできない。日本が帝国主義の本性を剥き出しに
しアジアのトラとなって野に放たれたたが、それを許した日本国民は必ず無傷でいら
れるはずがない。戦場は海の向こうだけではなくなる。
ではそのようなテロの犠牲者を出さないためにどうすればいいか。他国を侵略しな
いことである。他国に軍隊を出させないことである。イラクから自衛隊を撤兵させる、
これがもっとも懸命な戦いである。スペインを他山の石にするな。そしてこの戦いこ
そがイラク人民との連帯を表す国際主義なのである。
「世界の労働者は団結せよ」共産党宣言はここに生きる。
日曜日の赤旗は一面がテロ非難で埋められていた。自衛隊のイラク派兵反対が陰に
回り3.20国際共同行動の訴えがすみに追いやられている。
3月20日さざ波の仲間は日比谷に行こう。行けない仲間は各地の集会で行動しよう。
行かすな自衛隊!帰れ自衛隊!NO WAR!