今、イラクでは、狂気の沙汰が繰り広げられている。
アメリカの戦争の大義がなくなり、生活のため、職業と割り切って、兵士になった
米兵も、英兵も、理不尽な戦場でのケダモノごっこに、良心を問われ、真人間は精神
を病み、自殺もどんどん増加しているという。1000人以上の脱走兵があったこと
も、先日報じられていた。3000人以上が手足を奪われ、障害状態になっていると
もいわれている。
方や、米軍の雇った傭兵は、その死体をイラクのあちこちにヘリからつきおとされ
ているという。動物の死骸のように。あるいはゴミのように。
実際、家に帰った米兵が妻を殺し、自らも健全な生活人にはなれず、病棟暮らしを
する。戦争という、およそ、人間に反する殺戮を職務とする状況は、当然、様々な亀
裂をもたらしておかしくはない。
過去、日本軍のおぞましい殺戮体験、南京虐殺といわれるものに代表される三光作
戦、「殺しつくす、奪い尽くす、焼き尽くす」だが、実際は、冒し尽くすがはいって
いるという。女と見れば、レイプし、殺す。実際、人が人を殺すという戦場である。
人間にはできない所業を貫徹するためには、人間を超えねばならない。
方法は二つ、人間のかけらを一切そぎおとし、ケダモノ以下のケダモノになりさが
るか、神と思しき「大義」にすがるかである。否、イラク、パレスチナ人のそれは、
神以上の人間の尊厳を大義とした「反撃」のためのやむを得ない自衛=自爆攻撃かで
あろう。
当然、日米英のイラクで行っている行為は、ケダモノ以下の行為であることの証左
である。自衛官も、過去幾たびかおこなってきた先輩たちのケダモノ行為をこれから
踏襲するのである。どれだけわかっているのだろうか。
パレスチナでは何十年と、この戦争状態が続いている。といっても、イスラエルの
一方的な占領と虐殺に抗する、尊厳という自爆攻撃。あらゆる人間としての尊厳を封
じ込められた抑圧に抗する最後の最後の手段。少年、少女、男、女、ハマス幹部すべ
てのパレスチナ人が自衛する、人間としての誇り。自らの命を、魂を懸ける戦いであ
る。
紙とペンさえも、奪われ、口封じされる、ただ、ただ、虫けらのごとく、ゴミのよ
うに掃討される人間の怒りと尊厳。世界は、こうした理不尽を黙認する。自爆という
激しいメッセージさえ、見ぬふりを決め込むどころか、自爆テロリストと呼び、蔑視
する。
この度、ハマスの精神的支柱とされたヤシン師の暗殺に、世界はどう、対処するの
だろうか。
ブッシュの狂犬・シャロンの蛮行に、どこまで、鉄槌をくだせるか。否、これら西
側諸国には人間の感覚など求めまい。今までの経緯を見れば、明らかだ。期待するの
は、アラブ・イスラムの結束である。親米派であれ、何であれ、今こそ、イスラム1
0億の同胞は、このシャロンの狂気に敢然と向わねばならない。シャロンをあやつる
テロ国家米国と、テロリスト・ブッシュに、命の鎖で抗わねばならない。米国の裏側
には、英国がおり、日本がおり、スペインがおり・・・
いまこそ、アラブの魂は、結束する。地球上のテロリストと呼ばれる、全ての魂が
一同に会し、諸悪の根源に立ち向かう。
私達日本人は、手をこまぬいてはいられない。このまま、ケダモノになりさがりた
くなければ、パレスチナのイラクの人に寄り添おう。ヤシン師の遺志をしっかりと受
け継ごう。これまでの贖罪として、この日本政府のケダモノ等を打倒するだけだ。
私たちは、ケダモノに操縦されるのは拒否しよう。人間の皮を被った政治家に、こ
れ以上、騙されるのはやめよう。私達の祖先が犯した同じ過ちを繰り返すのは、もう、
やめよう。
殺し殺される修羅。
殺す側と殺される側の温度差。
この構図に胡坐をかくのはもう、やめよう。
あなたの立場がいつ、逆転するか分からないのだから。
徐々に、でもいい。今からでいい。
まず、次のハマス指導者の人間的な本音に耳を傾けてほし い。長い長い文だけ
ど、どうか、最後まで読んでほしい。 できる限り、自分が、そうしたパレスチナの
地で、生活し ていると想像しながら、読んで欲しい。
暗殺されたハマスの政治的指導者、 アブ・シャナブさんとの会話(森沢典子)
投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 3 月 24 日 16:29:07:0iYhrg5rK5QpI