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「イラク戦争」討論欄

イラク人質事件雑感(4月17日)

2004/04/17 社会主義者、40代、派遣アルバイター

【職場の状況】

 今日もランチタイムの休憩室から。今日は副所長が弁当を食べていました。 解放された3人の姿が写ったTVを見て、「けっ!」とか呟いてました。副所長が先にメシを食べ終えて部屋を出て行き、私がまだ弁当を食べていると、所長ともうひとり年配の職員が入ってきて、TVを見ながら弁当を食べ始めました。所長と年配氏が高遠さんを指して「まだ懲りずにイラクで活動したいと言っている」「捜索費用も私らの税金から出るんでしょうね」とか言っていたので、私は横から、高遠さんが今までバグダッドでストリートチルドレンの面倒を見てきた事、ストリートチルドレンの子供たちと会いたがっている事、子供たちの方でも「僕がナホコの身代わりになる」という声が何人もから上がっている事、などを説明しました。そうすると二人の職員も納得してくれて、「日本のみんなはそんな事まで知らんからなあ」と言っていました。私が食事を終えて休憩室を退室した後、ひょっとしたら、二人で「誰あれ?」「この前入ってきたバイトですわ」「ひょっとして、あいつ…」とか、ヒソヒソ話をしていたりして…(笑)。

【この間の、私の感情の振幅】

 まず最初に3人拘束の報が飛び込んできて、《「テロリスト」の側が自衛隊撤退を要求している》と聞いた時は、正直言って嫌な気分になりました。「イラク戦争・派兵反対=テロリストへの屈服」「戦争・派兵賛成=テロリストとの対決」の構図に、何か無理やり押し込められていくような感じがして。

 翌日以降の私の職場の反応も、はっきり言って3人やその家族には冷たいものでした。そして、ネット上では3人をめぐっていろんな「疑惑」が浮上してきて、私も3人の言動に対して、(以前の拙稿でも言及したように)何か「拭いきれない違和感」を感じていました。それらの「疑惑」はの殆どは、私から見れば、明らかに左翼攻撃を意図した「為にする」物が殆どでしたが、中には簡単に一笑に付せない物もありました(「今井メール」の件、手際良すぎる署名活動の件)。またその「疑惑」とは別に、《いくら占領軍への抵抗とは言え流石に「人質戦術」までは支持できない》《それに便乗するような派兵反対論では説得力を持ちえない》という気持ちもありました(これは今もそうです)。

 しかし他方、ネットウヨクが言い出し翼賛商業マスコミが取り上げ政府筋も便乗してきた「自作自演」「自己責任」論に対しても、先の「拭いきれない違和感」以上に何か「胡散臭い」ものを感じ始めていました。
 とりわけ、危機管理が完璧ではなかったという点においては同等な筈にも関わらず、奥大使・井ノ上参事官殺害事件の時の政府・マスコミの取り上げ方と比べたら、その余りの落差に。
 そして、イラク特措法の範囲すら逸脱して「周辺地域」でも「非戦闘地域」でもない外国への派兵に国民の税金をつぎ込んでも何にも言わないマスコミが、こと今回に限っては「家族に請求書を回せ」と言わんばかりの主張までする、その異常さに。

 今は、
 《3人への「拭いきれない違和感」も完全払拭はされていない》が、
 《寧ろそれ以上に「自作自演」「自己責任」論の方に「拭いきれない違和感」を感じる》
 ----というのが、私の正直な気持ちです。

【官邸サイドの情報操作「疑惑」】

>Mさんへ

 Mさんが立ち上げた臨時サイト(下記上段URL)とその参照先リンク(同、下段URL)、すごいヒット数ですね。「2004.04.15」に立ち上げて「2004.04.17 AM00:17」でもう「25418」(上段URLの方)。「2002.09.30」に立ち上げたアフガン板よりも多いではないですか!?

・「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ
・“ぶったまげの逆ギレ”小泉首相が「俺たちが一生懸命救出に奔走しているのにあの家族は何だ」と激怒![週刊新潮4・22](「阿修羅」掲示板 > 戦争52 > 605.html
・人質事件:「家族への暴言」とともに流布された「自作自演説」の浸透も政府=官邸が主導[フライデー4・30](「阿修羅」掲示板 > 戦争52 > 838.html

 小泉の"ぶったまげの逆ギレ"、あれは一体何だ!あそこに書いてある事が本当なら、小泉首相はどの面下げて、3人の家族に「俺たちが一生懸命救出に奔走しているのにあの家族は何だ!」などと偉そうに言えるのか???