はじめまして。
あなたは、いったい、わたしの原稿をどの程度、読まれていますか。なんども、こんなことを申し上げたくないのですが、私は、「テロリズム論」「北朝鮮問題」を軸に、このさざ波で発言してきています。
まず、9・11以降の米国製プロパガンダに対抗する意味で、99,999%の米国性情報のウソを告発してきました。伝言板でも、言及しています。テレビはいうに及ばず赤旗から日経まで。因みに、産経や正論など、右翼然とした見えみえのものは、たまに図書館で検証しました。
そして、わたしの過去の言及は、一度どとして、その視点から大枠の情勢は、はずれておりません。むしろ、私が、発言してきたことを、半年遅れで、世界の偉い方々が言及なさいます。朝日新聞などよんでいると、思い当たることがあって、思わず、にやりとしてしまいます。
さて、国益追及者さん、お名前からして、あなたがどういう人か、その視点は大方、想像できますが、まず、国益追求という国益とは、何をさすのですか。日本の国益なのでしょうが、今、日本が自衛隊を出していることは、国益追及になるとお考えですか。こういったことの共通認識がないまま、戦争論を語るわけにはいかないのです。
それはそれとして、あなたの原稿にそって、簡単に思うことを述べます。
>シャロンが狂人でヤシンが善良な宗教家であるがごとく・・その前にスクールバスを襲撃し、罪なき子供を殺害したり通勤バスに自爆テロを決行し、その他のイスラム過激派テロリストを育成してきた彼の責任がどうなるのか?
それでは、ヤシンが殺され、多くの? テロリストを育成してこざるをえなくさせた責任は? シャロンを選んでいるのは誰ですか? そもそも、だれのために、パレスチナの人々は、くるしんでいるのですか? 自分の土地や家をイスラエルに奪われ、イスラエルの普通の子供や女性たちの犠牲を強いられているのですよ。
ヤシン師は、テロリストを本当に、養成してきたのですか?
ならば、なんのためにですか?
対する米国、イスラエルはそうしたテロリスト養成に、責任がないのですか。
ヤシン師は車椅子の障害者ですよ。それも、若い頃、イスラエル兵によって、足をうばわれているのですよ。
パレスチナ人は、じつに、60年近くも、家を奪われ、家族を殺され、イスラエルの無差別テロ(ここでも、この無差別テロという言葉を安易に使う人がいますが、私は、米国・イスラエルにこそ使うべき言葉だと思っています)にじっと、我慢に我慢をかさねてきたのですよ。
自らの命も省みず、返り血をあびる抵抗をかさねてきたのですよ。しかも、相手は、米国の資金と大量破壊兵器を後ろ盾に、正義感あふれる少年をまるで、ごきぶりのごとく戦車でふみつぶしてきたのではありませんか。これだけ考えても、シャロンとヤシン師を同列に考えることはできないのではありませんか。
かりに、どうしても、ヤシンもシャロンも狂人といいたいなら、それはそれでいいですが、実際、「狂気には狂気で」たちむかうというギリギリの選択を強いられているのではないでしょうか。あなたが、もし、ヤシン師の孫であったと考えたなら、あなたは、どっちもどっちっであろうなどと、論評をして悦にいるのでしょうか。
あなたは、もしや、パレスチナ人やイラク人は死んでも死んでも、生き返るかのように錯覚していませんか。彼等はあなたと同じ、若者ですよ。たった一つしかない命を抵抗の証しとして、ささげているのです。
その昔、日本では特攻とかいう人間魚雷があったそうですが、かれらは、ふるえ、慄きながら、天皇制軍部のもと、こころに反した強制にロボットのごとく従わされたのです。寸でのところで生きて帰った人、あるいは、ほんものの遺書から、うかがい知れるのは、「死にたくない」という思いです。ウソの遺書をかき(検閲がありましたから)、人間としての心を凍結させて、逃れられないまま、屍となったではありませんか。長野県の無言館には、志半ばにして、引っ立てられていった美術学生の無念と怨念が、こだましています。まだでしたら、一度、いかれたらいかがでしょうか。
国益追及者さん、60年近く、あなたがまだ生まれもしない前から想像を絶する家畜のような、いえ、それ以上のひどい占領下におかれ、人間としての一切の喜びをはぎとられた人々のことを、日本のいまのところ、絶対安全件圏のなかから、ああだこうだと、何をえらそうに、評論なさるのでしょうか。何がダブルスタンダードでしょうか。笑わせないでください。人権に差がないなら、どうして、いつもいつも、イラク、パレスチナ人が、100人、1000にん殺されるとき、米軍はイスラエル人は10人、100人なのですか。
また、どうして、大量破壊兵器、核をごまんと持つ(実際使っていますね)米国やイスラエルが、北朝鮮や中国の核にあれこれイチャモンをつける必要があるのでしょうか。こういうことこそ、二重基準(ダブルスタンダード)というのです。あなたは、国語辞典でも引いて、言葉の意味をしっかりと理解することから始めたほうがいいですよ。勉学では私なんかと違って現役なのですから。
貴方に最後にお願いしたいですが、ここでは、大樹の陰さん、天邪鬼さんを中心に、戦争論がしっかりと語られています。お二人の投稿もお読みになり、もう少し、プロパガンダから自立したものの見方、つまり、人間として素直な視点で怒り、哀しみを感受してください。勘太郎さんの12冊の著書も参考にしながら、表面的な事象の底にある真実に基づいて、モノゴトを考えていただきたいと思います。
私も含めて、人間を単純に観ない方がいいですよ。私は、貴方の倍以上はいきているのでしょうから。