共産・志位委員長
「NGOやジャーナリストなど民間人を人質にし、要求が入れられなければ殺害すると脅迫することは許されない蛮行である」
社民・福島党首
「現時点で、犯人が何者なのか特定できてはいないようですが、どのような理由があるにせよ、このような行為は断じて許されるものではなく、強い憤りを感じずにはいられません。また、イラク市民のために献身的なボランティア活動を行なっていた民間人が標的にされたことは、極めて残念という以外にありません」
みどりの会議・中村代表委員
「誘拐された3人の邦人は、米軍の劣化ウラン弾による放射能被害など、イラク民衆の悲惨な現状を世界の人々に知らせ、少しでも解決に寄与したいという願いで行動していた。彼ら・彼女らを誘拐し、脅迫材料とするのは、イラク民衆に対する裏切り行為でもある」
イラク撤兵派の代表格である3者は、今回の事件自体を非難する点でも一致しています。
しかし私は、これにあえて疑義を唱えます。
イラク撤兵を実現する為に有効な手段であるなら、今回の事件に関して犯行グループを非難するのはそもそも筋違いでしょう。非難が妥当なのは他行為可能性が存在する場合のみ。
無論、政治家の発言である以上、多少は割り引いて受け取る必要はありますが、選挙の事を考える必要のない者が政治家と同様の自主規制をする必要もない筈です。
「誘拐という手段は良くない」という論理に必要以上に縛られる事はありません。