【厨房がまた、ワラワラと…】
また醜いねえ…。どうせまた、どこぞのネット厨房の仕業でしょう。最近、この手
のKKK・ネオナチもどきのネット・ファシストが大手を振ってまかり通っているよ
うな気がしてなりません。鬱憤晴らしなら「2ちゃんねる」でやれ。
今回の3人や伊藤政子・森住卓・綿井健陽諸氏のようなNGOやジャーナリストが、
今までイラクにおける人道支援を支え、イラク人の親日感情を培ってきたのでしょう。
それを「丸腰で戦場に向かうバカ」呼ばわりするだけでなく、嫌がらせにまで及ぶ
とは。これが「自作自演」なら、その他の非派兵国まで巻き込んだ多くの外国人人質
事件も全て「自作自演」だと言うのでしょうか?
(参考)
・
バグダッド ストリート チルドレン
(高遠菜穂子さんのイラク・レポート、森住卓さんのHPより)
【人質事件を正当化してはならない】
今回の反占領運動の暴徒化・イラク全土への拡大は、占領軍当局の反人民的弾圧が
発端です。悪いのは人民弾圧の占領軍である--この点は明確です。
http://headlines.yahoo.co.jp/specialfeature/iraq/domestic_situ
ation/
しかしだからといって、外国人の拉致まで正当化・相対化してレジスタンスとして
免罪する事は出来ません。
ネパールやフィリピンの毛沢東主義ゲリラや、南米のFARCやセンデロ・ルミノ
ソも、それぞれの国で、イラク武装勢力と同様の外国人・要人誘拐を行なっています。
そして、それらの諸国ではその戦術故に、極左ゲリラは広範な人民の支持を獲得でき
ず、寧ろ逆に人民の反帝闘争への結集を妨げ、帝国主義と結びついた当該国の独裁・
腐敗・封建・寡頭政治を補強する役割すら果たしている、という側面があります。
派兵国・非派兵国も、軍隊も非戦闘員(一般市民)も区別せずに人質に取るやり方
は、民族解放の大義とは相容れず、寧ろ占領軍が進める「反テロ戦争」にお墨付きを
与える結果になっています。
【自衛隊撤退は、人質救出とは別の根拠で唱えるべき】
人質となった家族が救出を望み、その中で自衛隊撤退にも言及するのは、当事者と
しての当然の感情です。しかし、その家族を支援する側も、家族と同じ論理で自衛隊
撤退を唱えてしまったのでは、「テロに屈してしまった」との印象を国民に与えてし
まい、本来なら批判の対象となる人質戦術も免罪してしまう事になってしまうのでは
ないでしょうか。国民の中の少なからぬ部分が、3人の家族を、FARCに誘拐され
たヤザキシーメル副社長・村松氏の家族との対比で見てしまっているのではないか?
コロンビアの寡頭政治・麻薬戦争・右翼民兵支配の実態は勿論告発されるべきですが、
もし村松氏の家族が当時FARCに迎合する形で日系企業の撤退を言い出していたと
したら、少なからぬ人々は「テロリストの人質戦術を免罪しそれに悪乗りする家族・
支援者」と批判したのではないか?そのような感情が歪んだ形で表出しているのが、
前述の嫌がらせではないか?
先に述べた家族への醜い嫌がらせは3人の活動への偏見から来るものであり、到底
肯定する事は出来ません。しかし、支援者の側が人質事件のみを根拠に自衛隊撤退を
唱えて行けば行く程、「テロリストの人質戦術まで免罪する」陥穽に嵌ってしまう事
になりはしないか?
3邦人の救出については、まずは何はともあれ「助けろ!」、なのではないか。
人質事件については、日本人だけでなく全外国人市民の救出をめざす立場で、市民
への無差別テロは許さないという姿勢を堅持すべきなのではないか。
自衛隊撤退については、人質救出の取引として主に唱えられるべきなどではなく、
あくまで反人民的占領統治に反対する立場から、非戦闘地域での人道復興支援の要件
を満たさず平和憲法に違反する事を根拠に、唱えられなければならないのではないか。
※注:「自作自演」「自業自得」等、3人に対するいわれ無き誹謗中傷に対しては、 私の掲示板(アフガン板)で「M」さんが、そのリンク先の「sinken板」「四トロ掲 示板」でそれぞれ「反右翼」「まっぺん」さんが、それぞれ明解な反論を提示されて います。こちらも是非ご参考に。
・「イラク邦人誘拐
やらせ説の検証」
(sinken板、投稿者:反右翼さん)
・「チャンスフォー
ラムより」
(四トロ同窓会三次会、投稿者:まっぺんさん)
・「ちょっと雑
談」
(アフガン板、投稿者:Mさん)