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「イラク戦争」討論欄

4/28天邪鬼さまに

2004/05/02 大歩危 50代 公務員

 自衛隊の指揮命令権、劣化ウラン弾についてお答えします。
① 自衛隊の指揮命令権について
 あるHPでイラク派遣自衛隊の指揮命令権がイラク駐留英軍の指揮下にあるとの指摘ですが、そのHPは誤りと思います。
 従って、防衛庁も誤りを訂正するよう要請を検討しているのだと思われます。
 以下その理由です。
 例えば、スペインは、そのHPでどこの指揮命令下にあったのかは知りませんが、米英軍が反対しても、首相が撤退を表明し、事実部隊を撤退させました。
 同様に自衛隊の指揮命令権は最高指揮官たる内閣総理大臣にありますし、イラク派遣自衛隊の指揮命令権を米英軍に委ねるという条約も存在しません。
 また、人質をとった武装勢力は、指揮命令権を有する日本国政府(小泉首相)に自衛隊の撤退を要求しました。
 仮に自衛隊の指揮命令権が米英軍にあるのでしたら、米英軍に要求する必要がありました。
 指揮命令権とは、指揮下部隊を撤退させることも突撃させることもできるもので、部隊の行動に関する権利と責任を全て背負う大変重いものです。
 そのHPの細部はよく分かりませんが、イラクに派遣された35カ国がどの地域で活動をしているかを国旗とともに示した程度のものと推察します。
 HPも玉石混合で、間違っているHPも数多くありますし、分かりやすくするために正確を期してないものも多くり存在します。
 諄くなりますが、指揮命令権などはHPを見るより、派遣に関する法律や条約を確認すれば、より正確なことを知ることが出来ます。
②劣化ウラン弾について
 上記にも関連しますが、HPはいろんな人がいろんな思いをもち、いろいろな資料を公開しています。
 劣化ウラン弾を核兵器に区分しているのもあるかもしれません。
 また、その毒性をことさら強調したものもあるでしょう。
 しかしながら4/28の投稿でも若干述べましたが、一般的な解釈として劣化ウラン弾は、核反応に伴うエネルギーを利用した兵器でないため核兵器ではありません。
 また、毒性については米軍が鳥島射爆場で誤使用した際の環境調査やユーゴスラビアでの使用(セルビアとモンテネグロ)で行われています。
 まあ、通常弾頭と間違える程度の甘い管理で、何千発も日本の射爆場で誤使用されたのが核兵器であれば、国会において大問題にならないわけはありません。
 そのような観点からも劣化ウラン含有弾は一般的には核兵器ではないと言えます。