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「イラク戦争」討論欄

「解放軍」による捕虜陵辱?究極の自己矛盾

2004/05/05 しんぶん白旗 30代

米CBSテレビがスクープした
米軍イラク捕虜虐待事件は、
米国によるイラク戦争に
何の大義もないことを裏付けただけでなく、
自称「解放軍」による「フセイン流恐怖支配」の再現という
究極の自己矛盾を、図らずもさらけ出した。
報道を見る限り、
ブッシュ政権は今回の事件を
一部の兵士による個人的犯行で片付けようとしており、
加害者兵士に責任をなすり付けて
お茶を濁すつもりでいるのは間違いない。

しかし、
イラクひいてはアラブ社会にとって、
今回の事件が個人的か組織的かは
もはや問題ではないと思う。

米国メディアがすっぱ抜いた
米軍の内部調査報告書によると、
「恐怖からの解放」をスローガンに
やってきた米兵は、
イラク市民とその家族、友人、知人を拘束し、
全裸にし、
自慰を強要し、
性器に電気コードをくくりつけ、
あるいは両手に
電気コードをつなげ、
電流ショックを与えると脅し、
肉体と精神をずたずたに引き裂いた。

内部告発した兵士は
米国メディアに
「虐待は、軍情報機関が予備役兵に
 尋問のテクニックを伝授するための
 訓練として行われた」
と述べたという。
「尋問のテクニック」。
これはまさにフセインによる
「拷問統治」のためのマニュアルだ。
それを異民族兵士である米兵が
踏襲した今回の事件を、
イラク人が
「あれは個人の行為。米国自体に責任はない」
などと受け止めるはずはない。
イラク国民の反米運動は
テロから広範なインティファーダーへ、
そしてインティファーダから
文明間の戦争に発展する可能性を秘めている
と言わざるを得ない。

ブッシュが米国民の生命、財産と
国家の伝統と威信をこれ以上傷つけたくなければ、
イラク戦争の非を思い切って認めるほかない。
そうでなければ、
次期大統領選挙では、
米国民の厳しい審判を受けることになると
私は考える。
問題は、小泉首相は日本政府のトップとして
この事件をどう受け止めるのかだ。
なおも米国をかばうのか。
今後の発言に注目してみたい。
有権者にとって、
次期参院選に向けた
大いなる判断材料になるだろう。
さらに親米、親小泉のY紙の論調にも
着目したい。