ロシアとチェチェンの民族独立問題に端を発する体育館における大量殺戮事件 は、子どもたち多数を含め300人を超える死者を出すという惨劇をみた。
この間、長壁さんとすなふきんさんたちとの議論は、これだけの大事件なので意義 もある。
私は体育館に閉じ込めたチェチェン側か、ロシア特殊部隊側かで、気になることが
ある。
最近毎日新聞を読んでいて、すなふきんさんや曙光のきざしさんが、長壁さんの意
見は事実にもとづいていないという論点にかかわる記事を読みはっとした。
記憶では、まさに長壁さんが言うように、ロシア特殊部隊による攻撃が大量死者を
出した可能性が高く、突入直前、「犯人」側が仲介役の周辺国の大統領に、抵抗をと
くので突入殺戮を中止するよう電話したという記事である。
毎日新聞の検索で捜したが思うようにみつからなかったものの、関連する以下の記
事を得た。
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2004/09/11 事件終結から1週間 くすぶる「計画突入」説--真相を検証
ロシア南部・北オセチアの学校占拠事件は10日で事件終結から1週間を迎えた。 治安部隊突入のきっかけとなった校舎内の爆発は「偶発」だったのか。犯人グループ の実態は?--事件の真相について、当局発表、報道、人質の証言などから検証し た。(<>内はロシア最高検察庁の発表内容)【モスクワ杉尾直哉】 <1日午後1 時過ぎ、ベスランの「第1学校」で新学期式典中に武装勢力がトラック2台と乗用車 1台で乗り付け、生徒や保護者ら約1200人を人質にして占拠した。
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この見出しだけでは、議論になんら傍証とはなりにくい。
ただ、長壁さんの見解は、まったくの想像やでっちあげではなく、計画突入が大量
死を招いたというものの味方、情報が公然と新聞で報道されているので、もう少し、
議論の場合に、自分と違う見解につながるデータなどには、謙虚でありたい。
そのことが、たとえば、戦後史を大きくぬりかえるほどのインパクトがあった9. 11アメリカ事件のような大惨事でも、新たな目で見直すとさまざまな問題点が多数 でてきているように、世界情勢を一定のコントロールのままに誘導されない理知を保 守することに連なると考えるものである。