イラク駐留米軍は16日、フアルージァで「アルカイダとつながりのあるテロ
リストの拠点を攻撃し戦闘員60人を殺害した」とこともなげに発表した。
一方病院当局によると米軍の空爆で子どもなど16人が殺害され25人が負傷者、
その後も多数の負傷者が運び込まれているという(朝日)。
あの600人とも1000人とも言われたフアルージァの大虐殺、そしてその後で
のナジャフでのサドル派掃討を口実にした大量虐殺、この後も連日のようにこれら虐
殺が続いている、これがイラクの「解放と自由」をもたらしたアメリカ占領軍の真の
姿である。
このところさっぱり表面に出られなくなってしまった、ラムズフェルドにかわって
テレビに出たパウエルは、イラク開戦の大義とした、イラク・サダムフセインの悪魔
のような大量破壊兵器、殺傷力のある500トンもの生物科学兵器は「いかなる備蓄
も発見されておらず、我々が発見することはないだろう」と発言し、結果的には「欠
陥のある間違った情報」で武力行使を開始してしまったと告白した。
私たちはまだ覚えいてるはずだ、イラクが国連に提出した分厚い、何百ページの大
量破壊兵器廃棄報告書について、アメリカを含め殆どの国がウソと決め付け、めくろ
うともしなかったことを、そしてサダム・フセインが死活をかけて開発した射程距離
180キロかの防衛基準内のミサイルを、ただ「イスラエルに届くから」と廃棄させ
たことも。
この世界最強の大国の横暴によって殺された、何万人の兵士たち、数万人もの子供
や市民の犠牲を、誰がどう償うと言うのだろう。
だが、この一方的な戦争はまだまだ続けられるのだ、文字通り「石油資源強奪」と
イスラエルを軸にした「中東強権的支配継続」の為に、イラクの人々は際限なく殺さ
れていく、子供達は犠牲となる。
ニューヨークでは50万人もの人々がブッシュ打倒、戦争反対の闘いに決起した、
10月17日ワシントンDCでは100万人もの労働者市民による大行動が予定され
ている。
イラク戦争は全く終わってはいない、毎日血なまぐさい殺戮が、イラクの砂漠を赤
く染めてしまいそうな暴虐がつづけられている。
この秋私たちは、再びみたびイラク戦争反対、自衛隊の即時完全撤退を求め決起し
て行こう、イラクを忘れてはならない。