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「イラク戦争」討論欄

大本営報道の(洪水の)中で如何にイラク侵略戦争の真実を掴むのか

2004/10/15 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 このところマスメディアのイラク戦争に関する報道がめっきり減った、あると すれば来年1月予定の選挙関連か、米軍による「アルカイダ関連施設」への空爆報道 だけである。
 しかし、イラク現地での「事実」は全く違うようだ。
 イラク現地では抵抗武装勢力による米英軍、イラク傀儡軍への凄まじいまでの攻撃 が連日90件内外も敢行され、月を追うごとに米英軍の戦死者が増加し、日によって は二桁の戦死者が常態化し、マスメディアが揃って伝える「イラクの治安悪化」どこ ろではなく、フアルージァやナジャフ、モスルなどの主な都市の「解放区」化はもと より、首都バクダッド、バクダッド国際空港すら連日攻撃に晒され、占領軍が治安そ のものを把握し切れなくなっている。
 連日のように占領地区の米軍基地が攻撃を受け陥落している、これはかつてのベト ナム戦争末期の状況にも似的たといって過言ではない。
 そもそも、このところの「アルカイダ」を名目にした、昨年春の開戦当時を思い出 させる米軍による無差別空爆は、既に米軍がスムースな地上戦を展開することが出来 なくなっていることを私たちに指し示しているのだ。
 米軍の敗退の証としての無謀な空爆が、イラクの罪のない人たちの命を奪っている のである。
 アル・ジャジーラなど現地報道と英・フィナンシャルタイムズやAP、ロイターなど の外電、またイラク情報関係者が伝えている「イラク・レジスタンス・レポート」な どを見ると、それが私達に毎日毎時見せ付けられている、マスメディアのイラク報道 と、如何に相異しているかが、浮かび上がってくる。
 ブッシュが苦渋の表情を見せながらも言う「イラクはうまくいっている」等はとん でもないウソであり、ペテンなのだ。
 そしてそれに尻尾を振るだけの小泉も、同じ嘘つきでありペテン師である。
 この国のマスメディア、テレビ・新聞が伝える「イラクの選挙」も「アルカイダ」 も、現地のイラクの人々にとって殆ど関心外の事だろう。
 連日、占領軍によって子供や親族が殺され、住家を破壊される人々にとってそれは 極当たり前だ。

 それなのにこの国のマスメディアは、米軍の「大本営発表」しか報道しない、既に この国が「戦時下情勢」に突入し、報道管制、メディアの自主規制が既に働いている と言うことだろう。
 そういえば、私の住む地区の自治労などが主催する「10,21国際反戦デー」の ビラにはなんと”小泉首相は戦闘が続くイラクに自衛隊を派兵する等、集団自衛権に 道を開き、「戦争をできる国」から「戦争する国」へと大きく踏み出している”と書 いてあった。
 凄い・的確!と思わず唸ってしまった、そうなのである、もうこの国はとっくに 「戦争しない国」を卒業して「戦争を出来る国」に進化し、今や「戦争する国」へ大 変貌を遂げようとしているのだ。

 確かに「イラク・レジスタンス・レポート」などには、闘う者としての一部誇張も あるかも知れない。
 しかし、私たちはあのベトナム戦争でアメリカ軍が5万人以上死んだとは知らされ なかった、また私たちの両親や祖父母たちは日本軍の晴れの「南京入城」の裏には2 0万・30万人もの中国人虐殺があった事を知らず、知らされず、日の丸の小旗を振っ てその勝利を祝った。
 もう私たちは既に「戦時下情勢」突入させられている、その体制の下でマスメディ アが存在していることを、理解した上ですべてのことに対処して行こう。
 一部報道によると、米軍はこの泥沼のイラクからの撤退計画すら、立案中とも言わ れている。
 10,17アメリカの闘う労働者のワシントンDC、ミリオン・ワーカー・マーチ (MWM)に連帯し国際連帯の闘いを行おう。
 自衛隊のイラクからの即時撤退を要求して行こう、子供達を軍国少年に変えてしま う教育基本法改悪に反対し、憲法改悪に反対して行こう。