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「イラク戦争」討論欄

イラク戦争は世界戦争へのルビコン川である。

2004/11/29 銀河 60代以上 画家

 どうしたことでしょう。11月11日の寄らば大樹の陰様の投稿以来イラク問題の 投稿がまったくないというのは。その間にファルージャは陥落し、最小見積もっても マスコミ報道でイラク人が2100人殺されたというが事実は米軍の報道規制によって闇 の中である。おそらくは万単位ではないかと思うが、憶測を出ないのである。ファルー ジャ陥落後、ナジャフの制圧へと米軍の攻撃は移っていったが今停戦に入った。
 このようにしてイラクにおけるすべての反植民地闘争を徹底的に弾圧し何が何で も1月10日の新政府の選挙を強行しようとしている。それは何を意味するのであろう。 選挙によって成立した政府を正統な政府と国際的、国内的にも認めさせ、その政府を つうじてアメリカ帝国主義のイラク植民地支配を合法化するものである。
 イラクの石油のみでなく、イラクの消費をすべてUSAの商品で支配し、すべての 産業、すべての工業をアメリカ資本のものにし、イラク人の一月1万円という安い労 働力を収奪する、イラクのあらゆる国土に米軍基地を恒久的に建設し新たな中東植民 地支配の拠点とするものである。
 これはあからさまな世界の植民地再分割の帝国主義戦争であり、その脅威は被抑圧 諸民族に対するものだけでなく、西ヨーロッパ、日本などの帝国主義諸国の存在をす ら危機に追い込むものになる、世界戦争への重要なステップを踏み越えたと私は考え るのである。イラク戦争は第三次世界戦争のルビコン川を渡る戦争であった。
 今世界史はレーニンの「帝国主義論」を再び地で証明している。帝国主義をグロー バリズムと言い換えたりする新しげな論もあるが、現実は古典的帝国主義論そのもの の再現として展開されている。「帝国主義論」を読もう。
 イラク戦争は、イラクという広大とはいえ地域的に限定されたものではなくその戦 火はイランから中近東、中東へと広がるものであり、またアジアにも飛び火する、こ とに朝鮮戦争の危機が急速に益していると考える。アメリカのアフガンからイラクへ と広げた戦争はひとつの決意、世界戦争をも辞さないという決意を示していると思う。
 このように考える私はさざ波の方々がイラクへの関心を弱めていることには一抹の 不安を覚える。やはりイラク戦争反対、イラクからの自衛隊撤退の戦いを継続しさら に発展させねばならないと考える。明日では遅すぎる。
 ことに日本共産党は口だけでなく全党40万の総力を結集してこの戦争に反対する実 力行使をしなければならない。ファルージャに対する米軍の暴虐に際してその非をあ げつらうならば同時に日本共産党は全力で立ち上がれ、中央委員会はその指令を全党 に下ろせ。原水協が抗議行動をしたとかその他の地域で戦ったとかの記事があるが全 党として何もしていないのではその記事がアリバイの役目にしかなっていないのであ る。
 「人を信じるに、その言葉によらず、その行動をもってなす、」レーニン党がこれ ほどの怠慢を今後も示すならば、たとえ共産党の名を標榜しようとも歴史の墓場に日 本共産党は葬られる以外にない。