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「イラク戦争」討論欄

イラク・レジスタンス勢力について

2005/01/07 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 今月末のイラク傀儡政権の選挙に反対する武装抵抗勢力の攻勢はますます強化 されている。
 1月6日にはバクダッド北西部で米軍車両列が攻撃を受け7人が死亡、他の地区で も海兵隊2名が犠牲となった、また米軍協力者や傀儡政権傘下にあるイラク軍・イラ ク警察への攻撃も凄まじいものとなつている。
 しかし傀儡政権のアラウイ首相は相変わらずブッシュのスピーカー役として非常事 態宣言を延長し、選挙の実施を呪文のように唱えるだけだ。
 長い間CIAで飼いならされ、突然イラク傀儡政権の表に担ぎ出されたこの人物の 先は決して明るくはないだろう。
 既にスンニ派はもとより、シーア派サドル勢力も選挙のボイコットを表明している。 AFPによるとイラク情報相は武装抵抗勢力、レジスタンス勢力について下記のよう に修正した。
 レジスタンス総勢力 20万人
 内筋金入り      4万人
 以前米軍はこれら抵抗勢力はたかだか5000人と発表し、その後2万人に修正し ているがこれらが全くの希望的推測であった事を告白したのだ。
 またこれら武装勢力は俗に言われる「外国人のテロ組織」ではないことは勿論、フ セイン残党ばかりでもなくバース党(アラブ復興社会党)など闘う人々の連合戦線だ と言われている。
 しかも武装勢力は米軍を大幅に上回っているのである。
 選挙どころではない、イラクにおける「テト攻勢」はもう間近、案外近づいている のかも知れない。

 イラク・レジスタンスの中核を担うイラク愛国同盟は下記の表明を行っている。

(前文)イラクレジスタンスは不法で残忍なシオニストおよび帝国主義者のイラク  占領と戦っている。われわれのレジスタンス運動は武装手段に 頼る権利も含めて、 国連憲章と国際法によって合法的だとされるもので ある。
 われわれは民族自決と真の主権を手にする権利を訴えるものである。
 イラクにおいてさまざまに抵抗している諸勢力が、彼らの最終目標を達成するため に、相互のネットワークを発展させてきた。
 この目標は今年(2004年4月)にファルージャを解放したあと発表された政治 綱領のなかで明確に宣言された。
 イラク・レジスタンスの綱領は、次の通りである。
1、占領を終わらせ、国を解放する。
2、2年間の移行期間
3、イラク人はすべて中央政府のもとに団結する。
4、イラク憲法はイラク人自身によって起草される。
5、民主的な統治。
6、自由な選挙とさまざまな政党の完全なる参加。
 解放をめざす戦略を実行するために、イラクレジスタンスは占領軍および  彼らの設立した機関、彼らに食糧.燃料その他の物資を供給している者たちを攻撃 している。
 他方では、イラク・レジスタンスは占領者がイラクの石油資源を政治手段とするこ とを阻止している。
 学校、教会、イスラム寺院,その他の民間施設は、けっしてイラク・レジスタンス の攻撃目標とされたことはない。
 また、イラクにいる外国人労働者の誘拐と殺害については、われわれは非常に批判 的かつ警戒的でなければならない。
 レジスタンス運動はマーガレット・ハッサンや二人のシモナのような,あるいは  その他の人々を攻撃することに何の利益も見いだしていない。
 こうした行為はわが国民の合法的なレジスタンス運動の信用を失わせるだけである。

 そしてこれまでのレジスタンスで、30都市の解放、9ヶ国占領軍の撤退、 「復興事業」からの撤退、そしてこのレジスタンスによって「テロとの戦争」からシ リア、キューバ、北朝鮮を愚策守って来たと主張している。
 改めてイラクの武装勢力の誇り高さと、存在、その闘いの重さを感じさせられる。 私たちはもっともっとイラクに関心を持ち、イラクからの占領軍の完全撤退を求めて いこう。