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「イラク戦争」討論欄

ベトナムの二の舞

2005/01/26 銀河 60代以上 自由業

 アメリカのイラク戦争はベトナム戦争の繰り返しであり、日英を伴って敗 北するのではないか。
 すでにアメリカはイラク人に徹底的に嫌われておりもう回復することはないと 思う。すでに戦争の口実であったフセインが逮捕されており、しかも大量破壊兵 器の捜査も12月に打ち切られた限り占領支配の口実は皆無になった。
 私はイラク戦争がはじまった頃、イラクにはベトナムのようなジャングルがな いのでゲリラ闘争は出来ないであろうと思い非常に悲観していた。しかしフセイ ン政権が倒れた後から本当のレジスタンスが始まり、ますます強力になってき た。イラク人民というジャングルからゲリラを出没させるのである。武装勢力と いうものはないのかもしれない。また武装勢力という呼称も変えねばならないと 思う。レジスタンスというべきだろうか。ゲリラは靴屋や、パンや、食堂の従業 員や教師であるのかもしれない。。ゲリラを全滅させようとすればイラク人を全 部殺さねばならない。今は口をぬぐっているが、日本共産党はこのゲリラ活動を 外国人のテロリストによるものだと民族解放闘争に剥き出しの憎悪を表わし、国 連統治まで米英軍の占領を認めていた。私達は健忘症ではない。
 米軍のファルージャの大量殺人がイラク人民を結束させた。ファルージャ攻撃 はアメリカ軍の戦略的敗北である。それに比して米軍と行をともにしてきたスペ インやオランダ軍が撤退し、占領軍が不協和音を鳴らし、米軍の脱走者も5000人 を越すようになった。アメリカ国内の反戦の力は大きい。開戦時にはニューヨー クヤワシントン、サンフランシスコは50万、100万のデモがビルの間を埋め尽く した。イギリスでもそうである。あの時世界各国で2千万人の人々が立ち上がっ た。
 アメリカが最も恐れたのはイラク戦争のベトナム化であったがついに米軍が砂 漠の中でのたうつことになった。ブッシュは深入りしすぎた。小泉は最低の選択 をした。ゴミ車と医薬品と給水という隠れ蓑もはがされサマワの宿営地にも先日 迫撃砲が打ち込まれた。レジスタンス側から自衛隊を攻撃するという最後通告も あったばかりである。もうすぐオランダ軍が撤退する。自衛隊が入れ替わりその 正体を現すとき自衛隊員は殺され始める。私たちは自衛隊の撤退運動を前にすす め小泉を打倒しなければならない。3月20日には再び日比谷でイラク戦争反対の 大集会があるだろう。そこに結集しよう。だが共産党は去年分裂集会を開いたが 今年はどうするのだろう。
 アメリカの信用低下がドル危機をもたらし世界大恐慌が帝国主義戦争を加速さ せるだろう。この戦争でアメリカは絶対に撤退できない。引き下がれないのだ。 石油のパイプラインも破壊されてばかりでまったく利益がない。この戦争がアメ リカ経済を疲弊させるのである。後ろに下がっても破滅、前に進んでも破滅。こ れがイラク戦争におけるアメリカの宿命となった。この戦争でアメリカは絶対に イラク人民に勝つことは出来ないだろう。
 そうすればどうなるのか。アメリカはもっと凶暴になる。戦争はイランへ、朝 鮮へと果てしなく拡大されるだろう。それは帝国主義が断末魔の中でのた打ち回 る姿に似ている。アメリカ内部で左右の激突が生じてくるだろう。アメリカに革 命情勢が訪れるのである。それは日本にも連動する。その時代を前にして日、 韓、米の労働組合が連帯した。インタナショナルが結成されようとしている。世 界的規模で二つの階級が闘う時代に入ろうとしている。労働者階級に祖国はな い。労働者階級は自国の利益とは無縁である。
 自動小銃で守られた民主主義、選挙がイラクで今月末に断行されようとしてい る。民主主義の背景に暴力がある。投票所が米軍と傀儡兵の銃によって取り囲ま れるのだろうか。このような選挙によって成立した政府をイラク人民は絶対に認 めないであろう。日本共産党はその政府を承認してはならない。(イラク・レジスタンス・レポートは参考になります)