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「イラク戦争」討論欄

私たちの「請願権」を拒否した小泉純一郎

2005/04/18 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

(日本国憲法第十六条)何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命 令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、 何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。
(請願法第五条)この法律に適合する請願は、官公署において、これを受理し誠実に 処理しなければならない。
(自衛隊法第七条)内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高の指揮監督権を有 する。

 今、自衛隊の総監部や各師団、駐屯地などに自衛隊のイラク派兵反対、イラク からの撤退を求める請願や申入れを行っても、自衛隊総司令官である「内閣総理大臣 小泉純一郎殿」と表記したものは全て受け取りが拒否される。
 この春までは色々難癖をつけながらもしぶしぶ受け取っていたが、4月に入ってか らは一切受け取らなくなった。
 「なぜ受け取れないのか」と尋ねると「内閣官房の方から一元的に受け取るなとの 通達が出された」と言う、「請願権は憲法によって保障された権利だ。請願法にも公 務員はキチンと受理し処理するよう決まっている、自衛隊は小泉首相の命令によって イラクに派兵されている、請願や申入れの名前を小泉純一郎にするのは当たり前だ、 受け取れ」と言っても、頑なな態度で薄笑いを浮かべるだけである。
 「受け取り拒否は憲法違反だ、その通達を見せてほしい」と迫っても「ない一元的 な指示に従っている」と取り付く島もない。
 それでいて彼らは「請願」を全く記録しようともしない、ただぼっと聞くだけであ る。
 小泉純一郎は何時から「自衛隊の最高指揮監督」の地位を放棄したのだろうか、そ れともお得意の憲法や法律無視の、「隠れ閣議決定」で請願や申入れ書の受け取り拒 否を決めたのだろうか。
 今、私たちの「請願権」という大切な権利が失われようとしている、憲法も法律も 無視して強引に剥奪されている。
 これは文字通り「国民の声は一切聞くな」という戦時下的な権利剥奪以外の何物で もない、これから自衛隊に請願や申入れに行く人は、私たちの固有の権利を守るため にも、ただ引き下がらるのではなく、粘りに粘って、自衛隊に受け取らせてほしい。
 また、自衛隊に請願や申入れを行う場合、必ず私服公安警官がメモを取り威嚇・介 入してくる、この行為も明確に憲法十六条違反である、断固抗議し奴等をその場から 追い出して行こう。
 そしてこの被害に遭った人や団体は、内閣に抗議のメールを送ろう。