(日本国憲法第十六条)何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命 令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、 何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。
(請願法第五条)この法律に適合する請願は、官公署において、これを受理し誠実に 処理しなければならない。
(自衛隊法第七条)内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高の指揮監督権を有 する。
今、自衛隊の総監部や各師団、駐屯地などに自衛隊のイラク派兵反対、イラク
からの撤退を求める請願や申入れを行っても、自衛隊総司令官である「内閣総理大臣
小泉純一郎殿」と表記したものは全て受け取りが拒否される。
この春までは色々難癖をつけながらもしぶしぶ受け取っていたが、4月に入ってか
らは一切受け取らなくなった。
「なぜ受け取れないのか」と尋ねると「内閣官房の方から一元的に受け取るなとの
通達が出された」と言う、「請願権は憲法によって保障された権利だ。請願法にも公
務員はキチンと受理し処理するよう決まっている、自衛隊は小泉首相の命令によって
イラクに派兵されている、請願や申入れの名前を小泉純一郎にするのは当たり前だ、
受け取れ」と言っても、頑なな態度で薄笑いを浮かべるだけである。
「受け取り拒否は憲法違反だ、その通達を見せてほしい」と迫っても「ない一元的
な指示に従っている」と取り付く島もない。
それでいて彼らは「請願」を全く記録しようともしない、ただぼっと聞くだけであ
る。
小泉純一郎は何時から「自衛隊の最高指揮監督」の地位を放棄したのだろうか、そ
れともお得意の憲法や法律無視の、「隠れ閣議決定」で請願や申入れ書の受け取り拒
否を決めたのだろうか。
今、私たちの「請願権」という大切な権利が失われようとしている、憲法も法律も
無視して強引に剥奪されている。
これは文字通り「国民の声は一切聞くな」という戦時下的な権利剥奪以外の何物で
もない、これから自衛隊に請願や申入れに行く人は、私たちの固有の権利を守るため
にも、ただ引き下がらるのではなく、粘りに粘って、自衛隊に受け取らせてほしい。
また、自衛隊に請願や申入れを行う場合、必ず私服公安警官がメモを取り威嚇・介
入してくる、この行為も明確に憲法十六条違反である、断固抗議し奴等をその場から
追い出して行こう。
そしてこの被害に遭った人や団体は、内閣に抗議のメールを送ろう。