つくづく、日本の過去から今に始まる侵略戦争、侵略意識、そして、米国の過去の奴隷狩りからスタートした国づくり、中東をはじめとする資源収奪、石油と軍需の軍産複合国家としての在り様を直視できぬまま、開き直りと正当化の論理を固持した土俵での論争は、何百万回繰り返そうともかみ合わないということを悟りました。
5月3日、憲法記念日での外出先での出来事。
老紳士、高尾山の自然破壊についての議論からなぜか発展して
「共産党か、お前は。中国には25年間援助してやってんのにつべこべ文句を抜かすのが悪いんだ」
知人・社会科の教師「在日差別もイラク戦争もいけないんだけどね。でも、暴力はだめだよね。同じイラク人にテロはだめなんじゃないの(米軍にテロはいいということかな)。まあ、そうはいっても、米国は民主主義の国だからね」
私「米国が民主主義? 今の米国を操っているブッシュ政権も戦争の主体である米軍も、民主主義とは無縁ですよ。アブグレイブ刑務所、グアンタナモ基地での拷問・虐待は今でも解決されていないし、続いているのだから。数日前イスラム聖職者が40人殺害されている事実も報じないし、100人が拘束されていることも隠蔽だしね」
そして、翌日の朝日新聞は、イラクで武装勢力への米軍の掃討作戦爆撃をさらりと伝える。スンニ派の聖職者幹部が40人殺害、100人拘束などのあとのレジスタンスであることは明白なのだが、真実から民衆を遠ざけるのが腐れメディアの役目である。
改憲への巧みかつ稚拙な誘導議論が、山崎正和氏をはじめとする朝日や他のメディアで踊り狂っている。
しんぶん赤旗はさすがに、面目躍如と、独自の「憲法改悪阻止」へとつなげて、良識的な宗教者、医学者、文化・知識人、一般購読者・有権者の意見を載せている。
が、今日5日のしんぶん赤旗は、イラクでの自爆攻撃で、クルド人らの死亡は、朝日と同じく中途半端な見解である。
しんぶん赤旗ーークルド政党事務所 自爆攻撃60人死亡ーーとタイトル。
・・4/28のイラク新政府承認以降、攻撃やテロによるイラク人の死者は200人になります。
朝日新聞ーーイラク 自爆テロ46人死亡
クルド人警官志願者狙う
・・・AFP通信によると、4日もテロで市民や兵士らイラク人9人と外国人警備員一人が死亡。ほかに米軍の誤射で市民2人が死亡。
イラクでの敬虔な温厚かつ信望の厚い聖職者は、何十人も米軍に捉えられ拷問・殺害されても、一切報じず、反撃・防衛として、傭兵もどきの傀儡イラク政府の要人殺害は、武装勢力による痛ましい犠牲者として描かれます。 大昔から。延々と「勝てば官軍」ならぬ「米軍は官軍」の土俵が続きます。