朝日新聞10月3日、朝刊
2面、時事刻々 狙われた「無防備」-バリ連続テロ
「気軽な店」警備手薄
3面、社説 連鎖断ち切る道を
まあ、代わり映えのしない記事である。
一時の扇情的な報道は少し落ちついたかにみえるが、根源は相変わらず。みのもん
たのTBSでも、新婚の51歳の男性が巻き込まれたと、詳細にとりあげるが、なぜ、
こうした一個人のプライバシーにのみ焦点をあてるのだろうか。もう少し、進歩して
欲しいものだ。
朝日は、連鎖を断ち切る道をというが、ーー中東のイラクやパレスチナ、ロシアの
チェチェンでの紛争は「同胞が武力で理不尽に押さえつけられている」と、彼らの目
には映るーーと書くが、記者さん、あんたの目にはどううつっているのか。まず、自
らの眼力をのべよ。
ーーむろん、何の罪もない市民を無差別に殺傷するテロは、いかなる理由があって
も許されることではない(おやおや、一時の赤旗の書き方と全く同じ)。捜査機関だ
けでなく、出入国管理や資金の流れといったあらゆる面で国際社会は結束を固め、テ
ロ組織をあぶり出し、つぶしていかなければならない(少し前の赤旗の引用か)。・・
・
テロ(国家テロの間違いであろう)で世界を変え、望ましい社会をつくりだすこと
などできるはずもない。大多数のイスラム教徒はそう考えている。その基盤を共有し、
広げていきたい。
--とまあ稚拙な作文が、延々と続く。
9・11から考えてみよう。
あれほど、あらゆる警備体制の完璧な国・米国という超国家が鎮座し、世界を武力
で睥睨している状況である。アフガン、イラクでは怖気も奮う蛮行につぐ蛮行を、み
せしめに、連日展開している。
こうした最中、イラクレジスタンスは文字通り命を懸けて、この野蛮国に反撃して
いるのである。
何度も言う。あいては、己の命を担保に、異議申し立てをしているのである。この
ことをいい加減、直視しようではないか。
資金の流れを止めようというが、資金がどこから流れてくるのか、考えたらどうか。
そこまで言うなら、支持する層を具体的に明らかにしたらどうか。
何の罪もないーーという「茹で蛙痴呆発言」はやめてもらいたい。イラクに人殺し
に行っている自衛隊の殺戮代を払っているのは誰か。消費税を払っている国民は、イ
ラク人の拷問・虐待に加わる米兵を、沖縄では過分にもてなしているのである。
国内では小泉権力テロに追い詰められつつある社会的弱者が、殺される前に声をあ
げ始めた。この声を聴け!! テロリストを排除したければ、こうした命の叫びを謙
虚にきけ!! 今までは、静かに自爆していくのみの国民性だったが、そろそろ、限
界であろう。
選挙直前、首相官邸まえで、「自爆テロ」を行った50才の女性の異議申し立てを、
なぜ、マスコミは封じ込めたのか。重体と言われた彼女だが、今、どうなっているの
か。
小尻記者がテロにやられて、いよいよ、腑抜けになったか、右翼の心理は一生懸命
考えあぐねて見せたが、こと、戦争の根源に関わるや、見てみぬふりを決め込む朝日
はじめ、大マスコミは、いよいよ、救いがたい。
大橋さんの「イラン参戦」の視点、あたっていると思います。
戦争は、米国のシナリオの元に、着々と侵攻していきます。
今起こっているテロも殺戮も、すべて、米国の意図・戦争ビジネスです。「そうは
させじ」と、レジスタンスたちが立ち上がっているのです。ここをみのがしたまま、
また、加害国(者)が、被害国(者)のまま、戦争加担していきます。
2年内までに、憲法改悪阻止のうねりを地球規模で作り出せるか否かにかかってい
ると思います。