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「イラク戦争」討論欄

イラクの内戦の激化と私たちの立場

2006/02/28 寄らば大樹の陰 50代 苦闘 するフリーター

 先般千葉の39歳の自衛隊員が「イラクに派兵されたく ない」と言って万引きでつかまり40日間の処分を受けたとい う。
 たしか彼は曹長という肩書きをもった陸上自衛隊の中堅クラ スの隊員である、「熱望」ばかり強調されるイラク派兵もうひ とつの「真実」である。

 さて自衛隊の5月撤退が報道されるなか、アメリカ政府は陸 上自衛隊のバスラ派遣を日本政府に要求してきたと言う。
 バスラはイラク南部の重要港湾として石油施設も多くシーア 派民兵の拠点都市であり、レジスタンス勢力の格好の標的でも ある。
 さて小泉政権がこの要求を呑むか否か、3月のイラク反戦の 中で腰をすえて自衛隊の即時撤退とバスラ派兵に反対の声を上 げて行こう。

 イラク現地では戦争開始後3年を経過し、米軍支配の泥沼化 と共に、いよいよ宗派間の抗争が激化している。
 欧米マスメディアの報道は、これをシーア派武装組織のサド ル派とスンニ派の武装レジスタンス勢力の間の報復合戦として いるが真相はまだ闇である。
 イギリスやアメリカの偽装工作も一部判明しているが、「民 主的な総選挙」の実施と「民主政府設立」にも係わらず一向に 安定しない治安の示すところは、やはり「占領された国には民 主主義もなければ安定などありえない」とのことだ。
 今、世界中のイスラムの人々が欧米での風刺漫画によるムハ マドへの侮蔑に怒りと反発を強めている。
 自国でさえままならない欧米型の価値観の一つである「民主 主義」を、風土、考えの異なる人々に強制することなど根本的 な誤りなのである。
 私達が今やらねばならぬこと、それは自衛隊のイラクからの 即時撤退であり派兵中止と反戦を掲げて抗議を続けることだ。