山本さん、私の投稿への感想をありがとうございます。
あの投稿は、私が日頃感じている不破指導部の問題の一端を明らかにしたもので、
むろん、日本共産党の存在意義を否定したものではありません。私は日本共産党に多
くの非常に有能な党員がいることを知っていますが、彼らの能力が活かされておらず、
その結果として、国政選挙における凋落があり、疑似2大政党制を跋扈させている現
状に歯がゆい思いをしています。
私の投稿の内容に関して、特別申し上げるべきこともないだろうと思います。ただ、
レーニンの弁護のために申し上げれば、レーニンは好きこのんで暴力革命論を書き、
また、実行したわけではないと思います。当時の歴史的諸条件のもとでは、そうある
ほかない一つの必然性(マルクスのいう自然史的過程)として認識したわけで、様変
わりした今日の日本ではどうなるのかについては、レーニンの暴力革命論を主張する
人たちの議論を含めて、それはレーニンのあずかり知らぬことで、山本さんの平和革
命必然論も一つの見識だと思います。ただし、日本の民主主義の将来については、山
本さんほどには確信がもてません。
というのは、ブッシュの戦争がイラクだけで終わりを告げるものではないように見
えるのであり、その戦争が、日本とは比べものにならない歴史をもつアメリカン・デ
モクラシーを危機に陥れているように見えるからです。ましてや、ブッシュの戦争に
従軍することに日本の将来を託そうとする小泉政権をいただく日本の場合はどうでしょ
うか?
このように考えてみると、憲法9条改憲問題は、平和の問題であるばかりか、確か
に日本の民主主義の問題であり、また、平和革命の可能性を確保する問題でもあるわ
けで、そのような重大な時期にさしかかって、日本共産党が国政選挙で相次ぐ敗北を
喫したことについて党指導部に猛省を促したいわけです。
相次ぐ敗北を「これが階級闘争だ」とのたまう不破氏の議論はノー天気を通り越し
て、犯罪的な自己保身の弁だと思うのです。私が犯罪的だというのは、自己保身のた
めに「これが階級闘争だ」という一般論を隠れ蓑にして、敗北について真摯な分析を
犠牲にしたことにあります。
私の見るところでは、不破指導部は多くの国民を結集するための最低限の政治的資
質である『誠実さ』を持っていないのであって、この指導部は早急に更迭されるべき
だと考えている点が山本さんとは意見を異にするところです。