今、貸し金業の「法定上限金利」は年29.2%である。
テレビのコマーシャルでアコムやアイフル、また武富士などサラ金の可愛いどころ
が、優しく「計画性を持って借りてね」等とウインクを送る。
このところ毎年3万人を越える自殺者にも、この業者からの借金とヤミ金での借り
増しに手を出して、苦しんでいる人が相当いるのではないだろうか。
しかも電車で見慣れた中吊広告でもどの業者も「最高金利29.2%」を表示して
いる。
だが私たち金のない庶民が節約に節約して、定期預金してもその金利は1%にもな
らない、おまけにATMで自分の口座から引き出すだけで1年の利子を上回る手数料を
差し引かれてしまう。
これが本当に正常な「小泉・竹中金融政策」の結果なのか、1%未満の利子とサラ
金金利の29.2%の差は一体なんなのだ。
そしてこのサラ金の大半が外資系か、今や準国有化してしまったメガバンク・大手
銀行がバックにあるのだから呆れる。
日弁連はこの余りにも不正常な上限金利に対し、大幅な引き下げを主張している、
しかしサラ金・貸し金業界は「金利を引き下げると消費者がヤミ金融の犠牲者になる
から下げないほうがいい」と主張していると言う。
しかしこれは「ドロボウに3分の理」以下と言うか、間違いなくあくどい「マッチ
ポンプ商法」以外の何物でもない。
しかしこの事について、民主党も共産党もそして社会党も何も言わない、なぜなん
だろう。
正直、何も産まない余ったアブレ金の金利など5%も要らない、私たちにメガバン
クやサラ金、ヤミ金を養う義務も必要もない、正規雇用を増やし、若い人たちにせめ
て年収400万円を保証すれば、自殺者も減るし若い人たちに活力が出る、少子化も
収まる。
日本共産党は勇気をもって「上限金利5%」に挑戦すべきである、そしたらもう万
年化して誰も振り向かない「消費税引き上げ反対」より、より強いインパクトがある
というものだ。