今日(1月3日)の『朝日新聞』に興味深い記事が掲載されています。モンゴルで、マンホールの中で暮らす子どもたちの話です。記事を引用しましょう。
「社会主義の国だったモンゴルは、1990年代の民主化、市場経済化で激変した。失業と物価が80倍にもなるインフレ。家庭で養えなくなった子どもたちが家を出た。厳寒の地の地下を走る温水管に暖を求めて、マンホールの底で暮らすようになった。その数は警察の調べで300人、国際的な支援団体によると1200人はくだらない」。
悪魔のような「社会主義」が崩壊し、麗しき「市場経済」と「民主主義」が成立したというのに、それが人民にもたらしたものは、失業と80倍の物価高とマンホールに住む1200人の子供たち、というわけです。
すでに「民主化」から10年経っているわけですし、ロシア革命と違って、世界大戦の真っ最中であったわけでも、大規模な内戦が数年間続いたわけでも、経済封鎖があったわけでもなく、それどころか、市場経済化を支援するIMFや西側諸国の全面的なバックアップを受けていたはずなのに、そして、当時のロシアよりもはるかに豊かな経済水準から出発したはずなのに、どうして、1200人もの子どもたちがマンホールで暮らしているのでしょう。
浩二さん、説得力ある説明をお願いします。