1月30日付、陳立夫さんの「革命暴力と反革命暴力」についてです。
原則としては、反革命の脅威がある場合は、死刑もやむをえないと思います。
「反革命の脅威」とは何でしょうか? あなたは反革命について「具体的な問題です」と言われています。「反革命の脅威」とは具体的に何を想定されているのでしょうか?
反革命は実に様々に定義できるのです。スターリン粛清は言うに及ばず、「反革命」なるものがいったい何をさしているのか、明確に示されたためしはありません。
ある勢力(革命側と目される勢力)に対して、武力、暴力で立ち向かう勢力が反革命であるというならまだわかります。しかし、自分の食い扶持まで取り上げられようとしている、それに対して反抗する農民まで反革命と規定され死刑にされてはたまりません。
あなたは反革命をどう定義するのですか? くだらない、不毛な定義論争ではありません。社会主義革命における反革命こそは、きちんと定義する必要があります。「共産党に反対するやつは反革命だ」などといった客観性のない定義では、単にスターリンの歴史を繰り返すだけです。
スターリンは、十月革命の原理を埋葬し、革命的な政権を反革命的な政権に変えました。レーニンの政権の弾圧は、革命的な弾圧であり、レーニン政権の死刑は革命的死刑でした。
両者の本質的な違いを示してください。一党独裁によって、政権に対する国民の審判も受けず、自由選挙も実施せず、秘密警察を使って権力を維持しようとした。両者ともこうした本質において、何ら変わるところはありません。
当時は、強制徴発しなければ都市のプロレタリアや赤軍兵士が餓死する状況だったのです。自分の畑のことしか考えず、偉大な革命の事など理解できない、視野の狭い、プチブルの、農民の、小土地所有の身勝手なエゴイズムによって、革命が滅びてもいいのですか。ですから、身勝手農民を処刑して良かったとおもいます。
あなたはどこでこういう考えを吹き込まれたのでしょうか?
あなたは、プロレタリアや赤軍兵士が餓死しないためには、農民など餓死してもいいという考えですね? 革命論における階級的上下関係からみて、農民はプロレタリアや赤軍兵士よりも一段低い位置にいる。だから餓死してもいいのだと。
レーニンを支持している人はこのような考えているという、誠に典型的な例を手にすることができました。どうもありがとうございました。
そもそも、議会制度はブルジョア民主主義なのです。
こういうのが、自分の頭で考えようとしない教条主義的な定義です。「議会制度はブルジョア民主主義」と、だれか権威ある人間が言ったら、そのとおり、何一つ考えることなく、「議会制度はブルジョア民主主義」として切り捨てる教条主義です。
どんな世の中になったとしても、物事を決める場合には相談しなければなりません。その中で最も大きいシステムが議会です。議会とは本質的にはそれだけのものです。議会の本質に、ブルジョアとかプロレタリアートとかいった区別はありません。
もし解散しなかったら、議会が遅れた農民やブルジョア勢力の基盤になるかも知れませんでした。
いっこうにかまいません。それがロシア国民の選択であるなら、ロシア国民の選択をこそ優先すべきです。
そもそも「遅れた農民」と規定すること自体が唾棄すべきものです。いったい、誰のおかげで飯が食えるんでしょうか?
レーニン同志は、ロシアでのプロレタリア独裁の、社会基盤が縮小した事に知っていたので、自由選挙などというバカなことは考えませんでした。
初めから負けるとわかっている戦さはしない。誠にレーニンは名将です。選挙など実施したらレーニンは確実に負けていた、それほどひどいことをレーニンはやっていた、ということです。
以上、ここまではまともにレスしましたが、あなたがまじめにこのようなことを考えているのかどうか、私には非常に疑問です。
いかにもロシア革命やレーニンを擁護するふりをしながら、その実、ロシア革命やレーニンを貶めるのが目的ではありませんか?
今回のこの陳立夫さんの投稿に対して、吉野傍さんほか、レーニン支持者の方々がどのような反応をされるのか。可能であれば是非おうかがいしたいものです。