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「科学的社会主義」討論欄

2001/7/6 嫌煙家さんに

2007/8 大歩危、50代、公務員

Ⅰ 日本独自の共産党について
 「共産主義を肯定しつつ革命を否定するということが理解できません」と指摘されてますが、私の考えは、従来の共産主義の概念を逸脱(私有財産の保障、私企業の容認等)する内容を含めています。
 嫌煙家さんの言われる「改良主義政党」とほぼ同一です。更に、その内容を端的に言うならば「共産党型選挙第一主義政党」です。これは、決して日本共産党の悪口を言っているわけでなく、従来から選挙が多数を獲得し、自己の主義主張を実現するための唯一の手段としていることは、先見の明があり、民主主義に合致している正しい選択であると私は評価しています。

Ⅱ 革命の概念について
 嫌煙家さんは、資本主義と共産主義には質的違いがあり、断絶を飛躍させるものが革命であるとしていますが、飛躍させる手段と飛躍後の姿がよく分かりません。それを示していただかないと議論がしにくい。
 暴力革命は否定されていますが、手段を選挙とした場合、飛躍後の姿が「プロレタリアート独裁の国家形態であり、私有財産や私企業は認めない、結果の平等を目指すとともに共産主義を否定するような言論は統制する。」というようなものであれば、選挙という手段で多数の支持を得ることは大変困難だと考えます。

Ⅲ 日本社会党やイタリア共産党が消滅したことについて
 日本社会党やイタリア共産党が消滅したことをが、日本やイタリアにとってどうだったかと云うことを問題にすべきと考えます。私は日本社会党が消滅したことを日本にとって損失であるとは考えません。

Ⅳ 資本主義と共産主義の歩み寄りについて
 6月29日の投稿でも少し触れましたが、今や中国共産党も階級闘争を全面否定し、資本家を容認しています。現在の中国は、政治は共産主義ですが、経済は事実上資本主義と思ってます。
 共産主義社会が言論の自由や経済活動の自由とかの自由主義や資本主義要素を取り入れたり、資本主義社会が福祉、環境等の社会主義要素を取り入れることは良いことだと思ってます。決定的な質的違いがあるように見えて、同じ人間のやることです、グローバルな情報化社会の中で次第にボーダーレスになりつつあるように思います。