ご助言ありがとうございます。
さて、「理論の不偏性」に対する桜坂さんの反論ですが、「科学的社会主義」が科学として規定されるものであるなら、現実の矛盾の様相がいかなる姿態をもとうが、それは、不偏性をもつものでなければなりません。当面する闘争課題が変わった時も同様に不偏的な理論によって分析し、不偏的な理論の戦略に奉仕する戦術を策定し、政策と行動を策定しなければならないのであって、もし、目前の諸様相によってその理論に変更を加えることは、それは、もはや科学としての理論ではなくなります。
したがって、現実に対して理論化を試みるというのは、言い換えれば清算主義ということになります。そうではなく、その現実に理論の光をあてて、その事象の本質を究明することが重要なのです。