古い赤旗の整理をしていたら、5月1日付けにおいて写真入で不世出のプロレスラー、ルーテーズの死亡記事が載っていた。この記事に見られるように、赤旗もいろいろ問題を含みつつも扱う記事に幅が出てきた。これは素直に評価したいし、何よりも毎日毎日赤旗を配達しておられる党員の皆様に敬意を表したい。そこで、ちょっとプロレス談義を。本サイトの趣旨に反するかもしれないが、日ごろ政治や党の変革のために真剣に取り組んでおられる当サイトの投稿者皆様の気分転換にでもなれば幸いです。
私の年代だとルーテーズの全盛期のプロレスを見る機会はなかった。もう一つ上の世代だと、力道山との死闘をテレビで、あるいは会場でご覧になった方もおられるかもしれないが。でも、テレビ東京の「世界のプロレス」(?)で放映されたルーテーズとバーンガニアの試合はすごかった。なにしろ、60分ほとんどヘッドロックしか技が出なかったのだから。「世界のプロレス」の再放送を望みたい。
私は、何と言ってもヘーゲルの名前の一部分をリングネームにしているフリッツ・フォン・エリックのファンだけれど、さしもの「鉄の爪」も「鉄人」には通用しなかっただろうな。話は変わるが、どんなプロレスラーも広島の原爆記念館に行くと神妙な顔つきになるそうだが、フリッツ・フォン・エリックだけは平然として、「悪いのは日本だ」と言っていたそうだ。しかし、今この話を思い出してみると、その当時のプロレス興行会社のオーナーは、広島に興行したとき、意識的にプロレスラーを原爆記念館に案内していたのだろうか。少なくとも、私はプロレス雑誌「リング」で、原爆記念館の存在を子供心に植え付けられた。
ルーテーズやエリックの時代以降、プロレスも様変わりしたが、その最大の特徴は女子プロレスの勃興であろう。ブル中野とアジャコングとの金網デスマッチは、圧巻だった。ヘゲールもこの試合を見ていたら、男女両性の自然的規定性に関する見解はかなり違ったものになっていただろう。(とりあえず、法哲学§165、166参照)。