いまの日本で、日本共産党が掲げる科学的社会主義とはどのような可能性をもつのだろうか。
私はichitake氏から私の掲示板に書き込みしていただいて、おおいに参考になった。氏は3点をあげた。
1 普遍的な民主主義
2 思想としての人権と平和
3 自主管理
このような要素に社会主義が対応しきれないかぎり、単に科学的社会主義に固執しても、現実を乗り越えてはいけまい。
私も、まえに「戸坂潤の科学的精神と科学的社会主義」についてこの掲示板で書いたことがある。
マルクス主義を言い換えただけではない。それを原則としてはもちつつも、現代の情勢に対応した理論の活性化と修正。それがなくては、理論はいきいきと現実に対応しきれないだろう。
さて、Hegel氏の11月9日付けの書き込みは、よく考えられたものであった。氏が了解されていることをあえて持ち出す必要もないし、氏のお考えに大きな異論はない。
質問の「JCPウオッチ」とは、政治を中心とする議論系サイトである。高橋貴史さんという有能で見識もある管理人さんが運営している。このさざ波通信のトピックス欄でも、そこで「火河渡」というかたの意見について論及されている。
そこで活躍している投稿者で経済学周辺だったと思う大学教員の鶺鴒子さんは、いま中国に滞在している。
そこから私の掲示板「桜坂智史/社会・思想・文化」
にお寄せくださった書き込みによると、いまの中国の「市場型社会主義」のエネルギーにはそうとうなものかあること、しかしこの社会主義が成功するかどうかは、疑わしいと述べていらっしゃった。
こで最初に掲げたichitakeさんのおっしゃった3つの視点が改めて新鮮な意義を帯びていることに、再認識するにいたった私である。
Hegelさん、鶺鴒子さん、ichitakeさん、
皆さんのご健闘を願っています。
理論の発展にむけて、切磋琢磨していきましょう