投稿する トップページ ヘルプ

「科学的社会主義」討論欄

レーニン批判

2004/08/31 山本進 40代 知識層(弁護士)

 私は、科学的社会主義に関していくつかの意見をもっていますが、まずはレー ニン批判から始めたいと思います。
 科学的社会主義は、以前はマルクス・レーニン主義と呼ばれていました。 マルクス・レーニン主義と名づけたのは、おそらくレーニンだろうと思います。日本 共産党は、科学的社会主義を、自由と民主主義の宣言で、国定の哲学とすることを禁 じていますが、ソ連では革命当時から、マルクス・レーニン主義を国定の哲学とした のもレーニンだと思います。
 だいたい政治上の問題で、自分の名称を00主義とつける場合はあるかもしれませ んが、もし自分の名称つけて00主義とした場合、もはや民主主義にならないと私は 思います。その人が絶対者になると思われるからです。
 レーニンは確かにロシア革命に成功した最大の功労者であるかもしれません。しか し、私は、レーニンは毛沢東と同様に暴力革命論者であることをはっきり認識すべき だと思うのです。
 その暴力体質は革命の成功後も存在し、それは、ニコライ皇帝以下22名の皇族を 殺害したことに象徴されていると思うのです。
 しかも彼は、信教の自由も認めようとしませんでした。キリスト教だったと思うの ですが、著しく迫害ししたことは有名です。
 レーニンは、自分の思想を国民に崇拝するように強く求めたと思われます。そうで なければ、その死後においても、まるで生きているかのような死体処理やまたいやに なってくるほどあるレーニンの銅像はないと思うのです。
 レーニンの著作で有名な「唯物論と経験批判論」があります。今、私はレーニンの 著作を一冊も読む気がしないのですが、この本は学生時代に、一部読んだ記憶があり ます。ボルシェビキとかメンシェビキとかマッハ主義が出てきました。そしてボルシェ ビキはたたえ、メンシェビキとマッハ主義は批判しています。しかしボルシェビキを たたえるのは左翼的であるからたたえるだけでなく、暴力的体質であることもたたえ るような気がするのです。そしてこの本は「経験批判論」と名づけられているのでが、 何を批判しているのかよく分からないのです。本質的には国民の経験を批判している のではないかと思います。国民に経験でものを言うなとったら、国民はおそらく皆ア ホになるだろうと思います。
 この本は、今の党の綱領路線についてまったく参考にならないと私は考えています。

 スターリンは、レーニンのかかる独裁的土壌のなかから、生まれるべくして生まれ たと私は思うのです。それは突然変異では決してありません。

 私の科学的社会主義は、レーニンの思想をすべて除いて、考えたいと思うのです。