初めての投稿です、よろしくお願いします。ぼくはステディーな党支持者です。
1989~1991年のソ連・東欧崩壊を受け、人類の崇高な実験は大失敗に終わりました。
アフガン報復戦争、イラク戦争、劣化ウラン弾被害等等。経済的にはグローバリズム
(という名の“アメリカ原理主義”)という名の妖怪が全世界を覆っています。この
ような時代、日本共産党に望みを託す人々は潜在的には少なくないと思います。党の
ビジョンは一貫性がありますが、ひとくちに「社会主義・共産主義をめざす」といっ
ても、どのような形態のそれをめざすのか今こそ明瞭にしてほしいのです。
いわば「青写真を描く事を厳しく戒める」なる“青写真タブー”がいまだに支配し
ていますが、21世紀のわが国唯一の責任政党としてこれは許されるものではないであ
ろうし、アナクロニズムでは、と感じます。
この約四半世紀でマルクス経済学も進化してきたはずです。少なくとも英米の学界
ではそのようです。古くはニューレフト派、ポストケインジアンの左派、USラディカ
ルズ、近年はSSA学派やアナリティカル・マル経、コンヴァンシオン理論など魅力的
な動きがあります。しかしながら日本では殆ど情報源がありません。ぼくの友人で知っ
ている人もわずかに一人のみ。
ぼくはたまたま近経出身者ですが、その解釈前提とする「合理的経済人仮説」なる
人間観にシックリしないものを感じ続けてきました。いまもそうです。
こんな殺伐とした市場万能、人員整理の嵐、社会保障の切り捨て、「勝ち組・負け
組」の風潮に痛めつけられ明日への希望を失っている青年・国民はとても多いです。
いまこそマルクス系の方々に奮起してほしいですし、社会的要請では、と感じます。
では、本論に移ります。
新時代のマル経は、次掲のテーマを加える事でさらに魅力的になると考えます。
1.民主主義、2.自由、3.(機会の)平等、4.(結果の)平等、5.正義、6.新しい社
会主義、7.相対的アプローチによる理論再構築、8.それに近経・ゲーム理論・数学・
論理学・社会学の導入、9.セー法則の排除、10.国独資ではなく寡占・複占で産業構
造を捉えなおす、11.エコロジーの視点(持続可能な社会経済)、12.新しいフェミニ
ズムの視点 以上です。
なお、「11」には「脱原発」「代替エネルギー転換」「農業再生」を含包します。
中堅~年配の党員の方々は、「近経」と聞くだけでアレルギーをもよおす方が多い
かもしれません。しかし、近経イコールブルジョア経済学と一刀両断してしまうのは、
健全な批判的態度ではないし、新保守主義へのオルタナティヴになりえないと感じた
ので、投稿させていただきました。
今後もぜひ討論に加わっていきたいです。悪意や誹謗中傷なき建設的なダイアログ
を心からお待ちします。