山本進さんへ
>私は、レーニンの批判をするのに、レーニン全集を全部読まなければならないのという非常識な言い方をしたくないです。
という点にはまったく同感ですが、レーニンの「唯物論と経験批判論」をとりあげて山本さんが、
>・・・ボルシェビキはたたえ、メンシェビキとマッハ主義は批判しています。しかしボルシェビキをたたえるのは左翼的であるからたたえるだけでなく、暴力的体質であることもたたえるような気がするのです。そしてこの本は「経験批判論」と名づけられているのでが、何を批判しているのかよく分からないのです。本質的には国民の経験を批判しているのではないかと思います。国民に経験でものを言うなとったら、国民はおそらく皆アホになるだろうと思います。
と言われていることがまったく事実と違うと私は指摘したまでのことです。山本さんも半分しか読んでいないと書かれているように、「唯物論と経験批判論」をまともに読んでおられないため、まったくレーニン(主義)の(真の)批判になっていないからです。
山本さんは意図的に行われているのかどうかわかりませんが、まったく相手(この場合レーニン)の言っていないことをあたかも言っているかのように否定(批判ではありません)・攻撃するあり方が、左右を問わず横行している現実がありますが、私は民主主義的な討論に有害だと思っております。
Forza Giapponさんへ
言われていることはまったく同感です。またマル経のテーマとして掲げられていることこともその通りですね。
ただ、マル経とか近経という区分そのものがもう無効ではないでしょうか。少なくとも戦後日本で流行思想になったマルクス(主義=訓詁)経済学はすでにゴミ箱からも消去されているといえるのではないでしょうか。
また、マルクス主義が基本的に市場メカニズムや貨幣経済の止揚を必然かつ必要と考えたことと、その思想の反民主主義的・反人権的萌芽が通底していることを原理的に考えることも大切だと思っております。