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「科学的社会主義」討論欄

Forza Giapponさま、マルクスもレーニンもその時を生きて来たのです。

2004/11/10 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 マルクスやレーニンについて考える場合、なぜか時間を無視して、それこそ教 条的理解に自分を押し止めそれで満足したり、逆に頭ごなしにあれはおかしい間違っ ていると決め付ける人がいます。
 でもマルクスもレーニンも生身の人間です、別にタイムマシンに乗ってどこでもい けたのではない。
 日々自分が体験し見聞きし、参加し悩み抜き、確認したことを元に、過去の文献を 調べ自分の理論構成を行い、纏め上げ発表し他者に訴えかけている。
 その大半を20代30代にやり遂げている。
 「共産党宣言」が書かれた時、ヨーロッパ中に革命の嵐が吹き荒れていた、レーニ ンの「国家と革命」は「共産党宣言」より約70年後の世界の現実を元に「共産党宣 言」などから盛んに引用して革命論として書いている。
 マルクスやレーニンが天国にいたら、私たちの混迷と無力さを見下ろしながら「お 前たち何してるんだ、何ボーっとしている」「俺たちがいた時代より随分悪くなって いるぞ」等と笑いながら嗾けるでしょう。
 党宣言の第3章や「ドイデ」を見るまでもなく、批判・批判・批判です、それによっ て自己の理論を形成して来た。
 そして残念ながら客観的に言っても今日まで、このマルクスやレーニンを理論的、 実践的に乗り越えた人物も革命家も理論も、まだどこにもいない。
 そしてまた、マルクスが熱烈に批判した資本主義社会、ブルジョワジーも、装いは 少しずつ変化しながら、基本的・本質的には何も変わることなく労働者の搾取・賃労 働によって生き延びている。
 しかしイラク戦争がその典型ですが、この国においても、この間の三菱、UFJ、ダ イエー、西武など、資本・ブルジョワジーの間の生き残りをかけた、喰うか喰われる か争闘戦は、私たち労働者を巻き込んで、凄まじいものになってきている。
 世界を見ても、これは事実です、多国籍企業・グローバル資本がしのぎを削って相 争っている、まるでかつての恐竜時代みたいです。
 その中で私たちは世の中の、世界の、社会の「主人公」として如何に闘い生きてい くかが、問われているのです。
 この情勢の到来は、かつては遠い先にしか見えなかった「革命の現実性」が私たち 労働者の前に、確実に開けてきたということでもあります。
 私たちの住むこの世界を、このままブッシュや小泉に任せていていいのですか?
 今この世の中に存在する私たちは、このことを問われている、この構造を十分理解 し、現実を直視して、どうしたら世の中を変えていけるか、考え悩み行動していかな くてはならないのです。

 「マルクスは要らない、過去のもの」でも、「レーニンは間違っている」のでもな く、「私たちの今こそ」が問われているのです。
 グダグダ文句を言う「判らず屋」など、歴史のゴミくずに放り投げるか、ほっとお けばいいのです。
 若者はかつてのマルクスのように、徹底的に悩み悩み抜き行動し自分を確立してい けばいいのです、なんの遠慮も不要です。