ロム3さん。
私は哲学の学問を否定しているわけではありません。スコラ哲学でも、実存主義・構造主義の哲学でも学習したいのであればしたらいい。いわゆる科学的社会主義の哲学でも、これと同様だと私はいいたいのです。
私は、レーニンの3つの源泉と3つの構成部分というのは誤りだと思っています。
私は弁護士をしていますが、法律学をよく学びます。しかし、この法律学を学ぶことが科学的社会主義の源泉になったり、構成部分になんだろうということなのです。理論物理学でもまったく同様です。
今年は、私はもう一度、哲学を学ぶべく、勤労者通信大学の学生になりました。
そして、そこでは、いわゆる哲学をひとつの大きな項目というか、単位として教えていました。レーニンの構成と同様です。
そこでは、唯物論と観念論を対比させて、唯物論を正しいとしています。しかしなぜ唯物論が正しいのか、私の理解力では解からなかったのです。あたかも宗教を信じるが如くに唯物論が正しいと論じているものでしかありえないと私は思いました。
もうひとつは、宗教の問題なのです。唯物論の立場では、宗教を否定するようです。重要な問題は、実はここにあると思っています。党員だって信教の自由はあるだろう。ある宗教の信者が党に入党してもかまわんだろう。しかしこれが唯物論の立場では、否定するようなのです。これは人権侵害だと私は言わざるを得ないのではないかと思うのです。
弁証法は、哲学の問題はではなく、私は自然科学の問題だと思っています。