経済学は殆ど「非マル経」を学んできたForza Giapponさま
基礎経済学―マル経と近
経の断絶に悩む人のために(三土修平著)
をおすすめします。
もちろん
森嶋通夫著作集〈7〉マ
ルクスの経済学
近代経済学による、マルクス経済学の解釈
について「マルクス経済学」の側からは回答がされていない。と思います。
以下、私の現在の理解
1.資本制経済には「搾取が存在する」ことは先験的に明らかである。
2..「搾取」を証明するために「マルクス経済学」は「労働価値説」(スミス以来の)
に拠ってきた。
3.「労働価値説」は「トートロジー」である。
簡潔な批判として、サムエルソン「経済学」その「元ネタである」Jロビンソン「マ
ルクス経済学について」
4.「労働価値説」は「トートロジー」である。がゆえにパヴェルク「マルクス体系の
終焉」によって「資本論第1巻と第2巻の矛盾」が指摘されたが、「マルクス経済学」
の側からは有効な反論がなされていない。
5.よって「主流派経済学」からは「マルクス派」は相手にされなくなった。
6.「マルクス経済学」内部では「労働価値説」に拘っているために、価値→価格「転
形問題」という「神学論争」で知性を浪費しているので、現実の経済問題に全く有効
性が無かった。
7.置塩信雄教授や森嶋通夫「マルクスの経済学」には「労働価値説」を用いなくても
「搾取」を「数学的に証明」してあります。
8.なお、私が「労働価値説は不要」と述べているからといって「労働者を貶めている」
ものではありません。基礎経済学―マル経と近経の断絶に悩む人のために(三土修平
著)にそのへんの誤解について述べてあります。