拝啓 さざ波編集部員御中&「全逓労働者」さん。
全逓さんのご提言された「一般欄2005/6/15」、実は以前から気になっていた論点を含んでいるので、お教えください。日頃の党活動のなかで「業界用語」っぽい語句を耳にする事がままあります。政党活動というものに2年前まで縁が無かったためか、「オルグ」という言葉さえ最近まで知りませんでした。こんな私は今、入党を勧められていますが、ベテラン党員の使う語句になかなか馴染めずにいます。無視できない不安材料ですし、なにせ私の地元は世代が上の党員ばかりでなんとなく先が思いやられます。入党後は拡大運動や選挙関係(首長選、町議選)などに追われ、素朴な質問をめぐる勉強どころではなくなると予測しております。塾のほうは元高校教員の妻と学校の元同僚に任せる予定でいます。とまれ、不安を積み残したまま入党するよりも、その前に(素朴な)疑問を解消しておきたいのです、私なりに。
ところが、県党や支部長にはこちらから質問しようにもそれを許さないような雰囲気が感じられるのです。某元地区副委員長氏曰く、声をひそめて「カクマルとかマル学同なんてヤツらは、ニセ左翼なんです。私ですら実態を知らないし、とにかくニセ左翼ということで認識してくれればそれで充分ですから」との回答でした。
でも私にはそこが引っかかる。怪しげな?団体、とまではなんとなく想像がついても、それ止まりでは非党員(一般人)と変わりがないじゃないか、いやしくも、共産党員になろうとする人はそれら怪しげな諸団体についても過不足無い基礎知識をもつべきじゃないか、と私は考えます。これは創価学会や統一教会、エホヴァの証人、ヤマギシ会などなどいわゆるカルト問題、日本アムウェイなど無限連鎖講、京××、旧ヤ×ハンなどいわゆる「傾向企業」についても同様ではないかと思います。そうであるはずなのに「反共」の正体を知ることは大切なのに、なぜか軽んじられており、とかく「面倒な事柄にはふれたくない」といった及び腰姿勢が、下部組織を見ると感じられるのです。
あんな調子だと、対公安研究とその研究成果に基づく一般党員防衛研修にしても多分着手する気もないのかもしれません。社会保険庁職員弾圧事件や立川ビラ撒き弾圧事件、公衆トイレ反戦落書き有罪事件などが現実に起きた以上、下部組織が率先して強い危機感からの党員研修なり実効性ある対抗策を執ってほしいのです。9月10~11日の衆院選のさなかにも、警視庁職員官舎ビラ撒き逮捕事件があったばかりだし。15日付け『赤旗』第3ページに「懺悔」記事をみつけ、驚いているところです。
でも、ここさざ波では気兼ねなく聞くことができると聞きました。そこでさしあたり、以下のような語群(多分、過半数が歴史的な「業界用語」だと思う。)について、意味を簡潔に教えていただけませんか? 中には外国の共産党関連と思われる語句や、私の素朴な問題意識も混じっていますが・・・。
それから、「※印」を付けた月刊誌の9月号は、「特集」で「断末魔の党」という何やら恐ろしげな主張?をしているそうです。私の県はかなりの田舎なので書店に常備してありませんが、その出版社は党内異論派からみてどんな位置付けになっているのでしょうか? 読む価値があるかどうかについても教えていただけるとありがたいです。
[日本] 成田闘争、砂川基地闘争、ノンセクトラディカル、ブント、全学連主流派、カクマル派、マル学同、チュウカク派、カイホウ派、カクロウキョウ、その他の「新左翼」、いわゆる新右翼、「日本の声」、※月刊誌『新世界』、敵の出方論、先進国革命、我が党マイホーム主義、党内民主主義、反党分子、組織防衛、「派閥」とは何か(定義)、分派とは何か(定義)、査問(調査審議?)、新日和見主義事件、統一戦線、党にとっての「科学的真理」、科学的社会主義とは、前衛とは、21世紀の「活動家のモラル」とは、憲法の天皇条項廃止で本当に天皇制は廃絶可能なのか?、自衛隊活用正当化論についてなぜ党内論争が存在しないのか?
[旧ソ連・ロシア] 科学的社会主義をめざす革命家たちは「宗教は迷信でありいずれ滅びる。いや滅ぼしてこそ革命は成就する」などと語った、怪僧ラスプーチン、クロポトキン、ロシア革命勃発前の世界の共産主義運動前史、デカブリストの乱、ネチャーエフ事件、革命裁判とは?、チェーカー、KGB 、コミンテルン、コミンフォルム、コムソモール、ルムンバ大学(旧ソ連)、トロツキー、トロツキイスト、レーニン、革命直後の対ロシア正教教会爆破、レーニン廟、レーニンによる大粛清、党員作家ゴーリキー『建神主義』をレーニンが冷たくあしらった理由、個人崇拝、NEP 、白色テロ、赤色テロ、スターリン、スターリニズム、カチンの森事件、旧ソ連のバルト三国占領、ミコヤン元第一書記、ネムチノフの経済改革、フルシチョフ、ブレジネフ、コスイギン、アンドロポフ、チェルネンコ、ゴルバチョフ新思考外交、エリツィン、FSB(新ロシア保安省)、サッチャーの対ゴルバチョフ絶賛、日本海旧ソ連原潜火災、北方四島をめぐる歴史的経緯、北方四島をめぐる国際法上の通説解釈、ソルジェニーツィン、映画グッバイ・レーニン』、KGB による対ローマ法王暗殺未遂事件、チェチェン民族虐殺、福井沖ナホトカ号座礁事故、バレンツ海ロシア原潜沈没、旧ソ連では末期ガン患者を慰める手段としても神や天国を引用することは犯罪とされていた、唯物論国家は死生観を解決したか、現代ロシアに跋扈するカルト集団
[東欧] 旧ユーゴ共産党、旧東ドイツの「シュタージ」、旧ルーマニアのチャウシェスク独裁、旧ルーマニアの「救国戦線協議会」、共産党一党独裁と秘密警察、なぜ従来の共産主義諸国では必ず秘密警察が存在したのか、なぜ従来の共産主義諸国では無神論を礼賛し、宗教を罪悪視したのか
[中南米] ゲバラ主義、カストロ、チャベス大統領の経済政策、ボリーバル、ルラのブラジル改革路線
[アフリカ] カダフィ、アフリカにおける社会民主主義の可能性と限界
[中国] 毛沢東語録とは、改革開放、万元戸、人民公社、郷鎮企業、共青、毛沢東主義派、中越戦争、人民解放軍のチベット弾圧、なぜ周恩来は対日賠償請求を放棄したのか?、布教の自由の無い中国における対聖職者弾圧、天安門事件、反革命暴乱罪、先富論、ストリートリルドレンの増加、中国経済のブラジル化、バーツ通貨危機の影響を被らなかったのはなぜか、中国共産党の資本化階級入党許可、中国は資本主義から社会主義への過渡期にあるのか、1964年頃の大気圏核実験による被爆者、なぜ不破さんは中共を絶賛するのか?、銃殺刑死刑大国、外国からの中国人権批判は「内政干渉」なのか?、2005年4月の反日デモは本当に「官製デモ」か? 党批判投稿の不可能な中国ネット事情、中国発サイバーテロ、信急戦争とは?、蛇頭
[旧西ドイツ] マルクスの生地トリーアはどんな町か?、ドイツ社会民主党の歴史、アデナウアー、ブラント元首相の東方政策、ドイツ統一後の「オッシー&ヴェッシー」問題、対トルコ人虐待問題、テロ組織「赤い旅団」、ネオナチ、なぜナチスは反共・反ユダヤだったのか?
[イタリア] オケット、ベルリングェル、旧イタリア共産党、ピエトロイングラオ、イタリア共産主義再建党、イタリア左翼民主党、シチリアマフィア
[フランス] フランス空想的社会主義、ジャンジャックルソーの市民宗教の提唱
[イギリス] イギリス労働党の歴史、二大政党イギリス、ロンドンテロ対応でみせたイギリス労働党の変質
[アメリカ] アメリカ共産党(非合法)と党代表ガスホール氏、アメリカ人に共産主義・社会主義に親近感をもたせるのは絶対に不可能なのか?
[中東] 本当は中近東諸国政府は日本共産党とどうつきあいたいのか?、イランのツデー党の基本的党体質、中東の主要テロ組織は共産主義思想をどうとらえているか