数年前テレビで20世紀を振り返る番組でよく、20世紀は戦争と社会主義の時代だったと放送されていました。本当に20世紀は社会主義の時代だったのでしょうか?
社会主義とは、一口で言うなら土地などの生産手段の共有化ということです。しかし、社会主義といわれた国々は土地や工場などの生産手段を国有化しても、政治的な民主主義の実現と言う点においては力をいれず、権力が次第に独裁化していったわけです。その結果、生産手段の共有化はかたちだけのもとなり、実質的な共有化は実現しないばかりか権力者・独裁者の言いなりの社会になったのです。
つまり、社会主義というのは政治的な民主化が絶対条件・前提条件であることがはっきりしたわけです。ですから、20世紀が社会主義の時代だったというのは間違っているわけです。20世紀は戦争と社会主義の熱病が吹き荒れ、偽社会主義が横行した時代だったと言えるでしょう。
現存する非民主的な国家(社会主義と呼ばれる国々もその中に入るわけですけれども)そういった国々も次第に民主化されていくでしょう。ただし、部分的には逆境もあります。日本の政党助成金はまさにその典型です。既成政党だけが税金を独占して使って、他の人々が政治に新規参入することを著しく困難にするものであり、全く民主主義の敵であると言わざるを得ません。政党助成金を受け取ってる政党は看板は民主主義を掲げていても、究極の税金の無駄使いをする全くの非民主的な税金泥棒の政党といえるでしょう。
全体的に見れば、今世紀こそ多くの国々で民主主義が定着しより発展・成熟していき本当の社会主義に近づいていくことでしょう。
社会主義とは民主主義の上に花咲く(民主主義の上にしか花咲かない)人類にとって最高の政治社会形態なのです。そして、その最高の形態の政治社会をどう呼ぶかは、未来の人々が決めることです。