〔反戦・反ファシズム連合〕さん御意見ありがとうございます。私は、特に社
会主義者というわけでもありません。ただの無党派の一市民ですが、昔から社会主義
と呼ばれる人々の世界観・社会主義観に疑問をもっておりました。
たとえば、このサイトである人が〔社会主義とは生産手段を労働者階級が握ること〕
とおしゃるわけです。私は(労働者階級だけに限定すべきではないと思いますが)労
働者階級が生産手段を握ると簡単に言葉では言えても、実際はそう簡単ではないのか
と思います。何せ、労働者は一国でも何百万いや何千万もいるのです。少数の指導者
と多数の指導される立場の人がでてくるわけです。となると、その間に民主的な関係
がないと本当の生産手段の共有化にならないと思います。
また、ロシア革命等を社会主義革命と呼ぶのが本当にふさわしか?という疑問の思
いをもっております。私の考えは、社会主義とはもっと高度に発達した民主主義社会
の上にこそ成立するのではないかというものです。
武力による革命、それがたとえば封建地主体制を崩壊させるとか、ブルジョワ階級
から生産手段を奪い取るとか、歴史の民主的発展に寄与するものなら評価できますが、
それを即社会主義革命と呼ぶのは早すぎると思います。それは一種の権力闘争であり、
民主主義革命の範疇に入るのではないかと思います。
現在の先進資本主義国は、不完全ながらも高度に発達した民主主義を持ち、資本主 義を民主主義的に規制することによって、市場経済の崩壊を防ぎ、一定の社会保障制 度をも併せ持っています。いわば社会主義的要素もそなえた資本主義の国と言えるで しょう。これらの国々では、民主主義をより進めることによって社会主義により近づ いていくでしょう。現在その先頭を行くのは北欧の国々ではないかと思っております。 私の考えは、スカンジナビアンに近いと思います。