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「科学的社会主義」討論欄

やすしさん、始めまして

2005/10/28 スカンジナビアン

 やすしさん、始めまして。スカンジナビアンです。あなたの<本当の社会主義の話> を読みました。・・私の考えはスカンジナビアンに近い。・・だそうですね。中国に留学し、現在北京で働いておられるご子息のお話も読みました。まったくその通りだと思います。

 私は中国とベトナムはかなり違っており、一緒に論じるのはベトナムの国民に失礼だろ うと思っていますが、(ベトナムは総選挙も行っており、ある程度の民主主義があるようだ。自由なマスコミもあるという。)それにしてもキューバを合わせて、これら三国を社会主義を目指す国というのはかなり乱暴な議論で、まだ海のものとも山のものともつかない、ただただ、資本主義社会の建設だけは急ピッチで行っているが、政府権力側は将来の 社会主義の建設を(資本主義を通じて)目指すのだと盛んに主張してるだけの状態だと 思います。日本共産党は自分達の自主的な判断でもって、実際その通りである、と考えるのだそうです。それならば、北欧諸国は社会主義の建設を将来ではなく現に大いに行って いる諸国であるかというと、どうやらそれは違うのだそうです。
 全く不可解な主張なのですが、それがマルクス主義(科学的社会主義と呼んでいる)の理論によっているとしても、これら北欧諸国のことに全く触れようとしないのは、理屈に合わない話です。少なくとも、中国やベトナムの数倍のレベルでの記述がなければなりません。北欧社会の詳細な紹介・報告とその分析・評価が必要です。そういう姿勢を日本の共産党自身が持っていなくてはいけません。そうでないなら、科学的・・と言う根拠は崩れてしまうでしょう。そして実際に、ちっとも科学的ではないわけです。(実際上北欧諸国のことは無視している。赤旗での紹介もごく断片的だ。)これでは国民の信頼を勝ち取れないのは当然でしょう。その一方で、昔の社会党は共産党以上にこれまたソ連寄りでした。
 日本の左翼の長い低迷は実にこんな所にあるのでしょう。