社会主義者の中には、プロレタリア革命の後、国家が自然消滅して共産主義社会に移っていく、というような安易な考えの方がおられるようです。はたしてそう簡単に国家はなくなるのでしょうか?
未来のことを証明するのは困難ですが、私は共産主義社会は理論的到達点に過ぎないと思っております。
地球は丸いといっても、山あり谷ありで完全な球ではありません。光はまっすぐ進むといっても質量に引き寄せられて曲がります。完全な球も直線も実在ぜず理論上の概念でしかないのです。
共産主義社会も近づくことが出来ても永遠に到達することが出来ないでしょう。
プロレタリア革命プロレタリア独裁を言う社会主義者は、その後いかなる民主的プロセスを経て共産主義社会に近づくか、その見通しがあまりにも甘い人が多いようにおもいます。