中国で文化大革命4人組が支配した時に、市場(いちば)での自由な商品取引をブラクマーケットといって攻撃したことがありました。資本主義へ走ると言って市場(いちば)を閉鎖しようとしたのです。当然このような試みはうまくいくわけがありません。
ロシア革命後レーニンも戦時共産主義といって市場経済を敵視したことがありました。これらは市場経済への無知・マルクス主義への盲信からくるものでした。
剰余生産物が発生し物々交換から貨幣経済へと進んだ市場経済は資本主義を完遂するまでは途中下車できないのです。我々が出来るのは市場経済の民主的なコントロールです。市場経済を敵視するのではなく、共存しながらよりよい社会をめざすべきです。
市場経済への無理な介入や離脱などは混乱をもたらすだけです。
市場経済が行き着くところまで発展し、そのコントロールが出来なくなれば、それこそ新しい社会の登場です。その社会をどう呼ぶかは未来の人々に任せればよいのです。未来社会が到来する前に我々の今の固定観念で未来社会を(社会主義・共産主義とか)名づける必要はありません。