吉野さん、豊富な知識による説明をありがとうございました。自分はある程度政治の知識があるつもりでしたが、まだまだ勉強不足だったようです。
つまり、吉野さんは共産党が安易に妥協して他の政党と協力をし過ぎるべきではないとお考えなんですね。考えてみれば確かにその通りです。旧社会党の行なった事は元々の方針を捨て去る大失敗でした。新党さきがけもつぶれています。マスコミもやっかいですが、保守第一党の自民党も連立を組んで引き込んだ政党をつぶすのが得意なんですよね。党内が派閥に分かれて色々な考え方が混在しているだけのことはあります。旧社会党の失敗は、安易に妥協して無理に政権に加わる必要は無いという意味で、共産党にとっていい教訓です。そして閣外協力の失敗例が現在の公明党になることでしょう。
自分自身は現代日本の資本主義の欠点により不況、倒産、リストラなどで国民が苦しんでいるのを見て、社会主義がいい方法だと考えています。ところが最近は共産党議員があまり社会主義を口に出さず、マスコミも共産党が柔軟になったというので、資本主義内の民主的な改革でも国民が救えるのではないかと思っていました。しかし、吉野さんの説明のおかげでそれではいけないという事がよく分かりました。民主党内にはうまく取り込まれた旧社会党員がいるので、下手したら本当に失敗しそうです。そしてもし共産党が民主党に妥協して社民党のようになっては大変です。しかも自分は民青にいた頃に、ビラ配りをしたりした時に共産党員の方々がとても頑張っている姿を見ているので、なおさらそんな思いです。各地の地方議会はほとんどオール与党と呼ばれる状態なので、共産党がいなくなれば大変な事になってしまうにちがいありません。そういうわけで吉野さんの意見にはほとんど賛同できます。
でも盗聴法案の反対運動で民主党や社民党と協力するぐらいはいいですよね。自自公が強行可決させようとする暴挙に対し、三党が共同で対抗するのを見て、民主主義のすばらしい姿だと思いました。妥協し過ぎるのは良くないですが孤立するのではなくいいものはいい、悪いものは悪いという事については協力するという考え方はどうなんでしょうか。