ここは「党指導部」には批判的な立場の党員の方たちが運営されているので、「党指導部」のマルクス主義観を問うこと自体、少しおかしいのではないですか?
そんなことより、私のような人間(非党員で、マルクス主義に関心ありです)が気になっているのは、9月号の「編集部座談会―『さざ波通信』創刊から半年を振り返って」で、Bさんが言われている、次のような言葉です。
「しかし、昨年の参院の首相指名選挙で、共産党議員が第1回目から菅直人に投票したという事実を知ったとき、かなりの衝撃を受けました。そしてもし、菅直人を首相とした共産党を含む内閣が誕生すれば……これはもう共産党を離党しなければならない。私が知らない間に、ここまで右傾化しているのか……と」
これは理解不能です。
党員だったら、まず党が政権を担うことを喜ばしく感じ、その実現を目指して努力し、実現したら、その維持のために力を尽くすのが当然だろうと思ってました。
それなのに、どうして「衝撃」なのでしょう?
政権についたとたんに離党するなんて、おかしな「党員」です。
現実政治に足をつけた活動をし、政権を目指すことがどうして「右傾化」になるのか、どうしても理解することができません。
また、「科学的社会主義」という言葉をマルクス主義の代わりに使っているようですが、これもずいぶんと党派的な言葉ですよね。いまや、世界でマルクス主義が「科学」であるなどと考える人はいません。
もちろん、マルクス自身が自分の思想を「科学」であるなどとはしておりませんでした(また、マルクスの思想はあくまで「共産主義」であって、どんな形容がつこうが「社会主義」ではないですし)。
これらの意味で、私はむしろ、このホームページ開設者の方々がマルクス主義をどう考えているのか、と聞いたほうがいいように思います。
どうなんでしょうか?