10月3日のカワセンさんの投稿に関連してカキコします。
カワセンさんは、『さざ波通信』の主催者に科学的社会主義についてどう考えるか聞いた方がいいとおっしゃっていますが、日本共産党にこれを聞くのも重要だと私は思います。
というのは、最近の日本共産党は、社会主義への展望についてさっぱり発言しなくなっているからです。『新日本共産党宣言』しかり、第21回党大会の決議しかり。綱領にはしっかり二段階革命論が明記されているのに、最近聞こえてくるのはもっぱら民主的改革論議だけ。その先はどうなってんだ?と言うと、「国民の選択によ
る」。国民自ら、社会主義に進みたいという声を出すはずだから、それを待つ、とでもいうわけでしょうか?(こういうのは待機主義のはず。日本共産党は待機主義は日和見主義のひとつとして排除してきたのではなかったか?)。
先のことはどうだかわかりませんが、少なくとも今の段階で「社会主義」といったら、崩壊したソ連や東欧、某北の国や中国ばかりイメージされる。つまり一党独裁で言論の自由さえない社会主義です。それに、社会主義ったって社会民主主義も含まれる。日本共産党はこれまでずっとアンチ社会民主主義の立場をとってきた。だったら国民が社会民主主義を選択したら、政権についた日本共産党はそちらの方向に進むのか? しかしそれは綱領のどこに書かれているのか? 党是とはならないのではないか? 「国民の声にしたがう」だけなら、綱領に二段階革命論を明記するのは矛盾ではないか? 疑問はつのるばかりです。
「また、「科学的社会主義」という言葉をマルクス主義の代わりに使っているようですが、これもずいぶんと党派的な言葉ですよね。いまや、世界でマルクス主義が「科学」であるなどと考える人はいません」ですが、これは私もそう思います。
日本共産党のいう科学的社会主義が、現実に世界に登場した、している社会主義国の指針とは異なるというなら、どの点で異なっているのか明確に示してほしい。決定的なちがいは何なのか?それを示してほしい。
科学的社会主義と言っていれば何でも正当化できる時代は終わったはずです。科学的社会主義が日本の将来の道を明るく照らし出しているなら、社会主義~共産主義への道をいつでも堂々と述べるべきです。今それをやっていないということは、科学的社会主義が日本共産党の確信的な指針たり得なくなってきたからではないか?と思います。