党の外部を認識する、とはどういうことですか。前にも言いましたが、本なら党外のものを読んでいますよ。話題が党に集中しているのが不満なのですか。それはここのHPの目的に添ったものだから仕方ないでしょう。
「ソ連共産党のようにはなりません」というのはあくまでも、中央の意図をくみ取るとこうなるだろう、と私が判断したものですので、私の考えではありません。
『空想から科学へ』フランス語版序文の最後に「科学的社会主義」という言葉があります。この序文はマルクスが書いたんですよね。もっとも、「自分の学説自体のことをこう呼んでいるわけではない」といわれればそれまでですが、私にはこれ自体大した問題ではないように思われます。要は中身です。
私が高校の教科書を持ちだしたのは、カワセンさんが通俗的な入門書云々とおっしゃっていたので、その延長線上で出したまでです。高校の教科書でマルクスを学ぶ馬鹿はいません。
科学と技術の一体化云々は現象論です。しかもほぼ自然科学に限定されているのではないでしょうか。科学と技術が見かけ上一体に見えるのは、資本主義の特殊性から来る問題です。つまり、科学が資本に従属しているのです(おそらく、今の国立大の独法化もこの流れでしょう)。資本主義的生産に不要な科学(=技術に直接結びつかない科学)は捨てられていくのです。しかし、だからといって、科学一般をこのような従属した科学に解消してもよいということにはなりません。それは全体と部分の混同です。このように書きましたが、マルクス主義は科学かどうか、という問題に対して、科学とは何か、という観点からこれ以上議論してもあまり意味がない気がしてきました。それよりも、マルクス主義自体について今後議論していきませんか。
「マルクスがわかる」は発見したのでまた読んでおきます。